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中国の消費 16年ぶりの低水準

中国の国家統計局は、消費水準を示す4月の統計を発表し、昨年同月比で伸び率が16年ぶりの低い水準にとどまり、さらなる景気の減速につながることになりそうです。
4月の小売売上の総額は3兆586億人民元(日本円にして48兆円余り)と、昨年4月に比べて7.2%の増加にとどまりました。伸び率は、3月よりも1.5ポイント縮小し、2003年5月以来、15年11か月ぶりの低い水準となりました。
新車の販売台数が前年を10%以上、下回る状況が続いていて、消費の伸びを押し下げました。
また、工業生産も昨年の4月に比べて5.4%の増加と、急激に増加した3月と比べると伸び率は3.1ポイント縮小しました。自動車生産の減少に加えて、米国から高い関税を上乗せされた紡績業も生産が減少しました。
米国は中国からのほぼすべての輸入品に高い関税を上乗せする手続きを始めていて、実行されれば消費や工業生産へのさらなる影響も懸念されます。

中国小売売上 対前年比
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中国鉱工業生産 対前年比
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