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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

富国生命保険 円高進行に備え

ブル-ムバ-グ
富国生命保険は外貨建て債券の為替リスクをヘッジ(回避)していく。米連邦準備制度理事会FRB)のハト派転換で円高進行に備える。
富国生命ではアベノミクス前の1ドル=80-90円時に購入したオープン外債が110円を超えた今の水準で償還を迎えている。財務企画部長はブルームバーグのインタビューで今年のドル・円相場の予想を105-110円として、償還が近い外債は110円前後のうちに為替予約してリスクを消す方針を示した。現在5割を下回る為替ヘッジ比率を上昇させる。
償還資金の再投資を含めて昨年10ー12月に、残高が少なかったユーロ建て外債をヘッジ付きで数百億円積み増した。また為替リスクのある外債や低利回りの国内債より、配当利回りの狙える国内株を割安局面でリスクテークすることは妥当としている。下期に視野に入れていた日本国債は利回りが低下しており、12月以降は新規投資はしていない。
日本銀行は変わらないがFRBハト派に転じたとして「相対的には為替は円高に備えなければいけない局面だ」と述べた。一時的に100円割れのリスクもみており、今年の資産運用で一番のリスクは為替だとしている。富国生命は外貨建て保険を販売していないが、運用資産に占める外貨建て資産の比率は現在3割超と高い。

AERA 2019年2月25日号より抜粋
金が売れている。販売量は前年を4割も上回り、窓口は満席。「守りの資産」とされる金の人気は国際情勢や老後への不安の表れだ。
田中貴金属工業が公表した資料「2018年の資産用金地金の取扱量」によると、金の販売量は前年比約4割増、買い取り量は前年比約2割減と、買い需要の優勢がうかがえる。「金の販売量が激増している理由は、米中経済摩擦や英国のEU欧州連合)離脱といった世界情勢への不安によるものと思われます。インフレ懸念から、預貯金の一部を金に換える動きも増えています」
金のデメリットとしては、長期保有しても配当などのインカムゲインが一切ないことが挙げられる。株でいう配当や投資信託の分配金にあたるものが発生しないので、金価格の上昇だけが利益の源になる。