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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

豪ドル安相場をどう観るか?

三井住友アセットマネジメント

豪州経済は順調です。順調な非資源セクターに加え、鉄鉱石等の資源価格の持ち直しにつれ資源セ クターも改善に向かいつつあるためです。弊社では 豪州の実質GDP成長率を2018年が+3.3%、 19年も+2.7%程度と見込んでいます。政策金利は、インフレが中銀の目標を下回った水準で推 移する見通しであるため、しばらく現行の1.50%で 据え置かれると予想されます。
米中貿易摩擦については、追加関税の対象金額が拡大し、税率も引き上げられる見込みのため、今後も注意が必要と考えられます。ただし、こうした状 況でも、鉄鉱石価格が上昇傾向にあることが注目 されます。中国政府が国内景気を支えるために、 積極的な経済政策に転換していますので、今後も 鉄鉱石価格が堅調に推移する可能性があります。
豪ドルは、しばらく米国や中国の政治・経済動向といった要因に左右される動きとなりそうです。しかし、中国 のインフラ投資拡大による鉄鉱石価格の持ち直しが続く可能性があり、豪ドルの対円相場も堅調さを取り戻 す余地があります。

レッグ・メイソン・アセット・マネジメント

市場参加者の間で豪ドル相場に対する弱気見通しが台頭しており、投機筋の豪ドル先物への売りポジションは2015年3月以来の高水準にあります。
ただし、足元の投機筋の豪ドル売り持ち残高は、過去の豪ドル安局面での売り持ちポジションのピーク(50~60億米ドル)に近い規模に達しており、豪ドル相場のセリング・クライマックスが近づきつつある可能性を示唆しています。
豪ドル相場の軟調が続く一方、豪州の主要な輸出資源価格は底堅さを維持していることから、足元で豪ドル相場と資源価格の乖離が拡大傾向にあります。
資源国通貨である豪ドル相場は、通常であれば輸出資源価格との連動性が高い傾向がみられるものの、足元では前述した米国との金利差要因や投資家センチメントの悪化などが、資源価格と豪ドル相場の連動性低下をもたらしていると考えられます。
2018年は鉄鉱石に代わって、石炭やLNGが輸出資源価格のけん引役として浮上しています。石炭(一般炭)の価格上昇は、インドなどアジアでの電力需要の高まりが下支え役となっている模様です。
また、アジアのLNG市場では、一般に原油価格連動方式が採用されているとされます。米国によるイランへの経済制裁の影響などから世界的に原油の需給ひっ迫懸念が高まり、原油価格が上昇基調にあることがLNG価格の押し上げに寄与しているとみられます。
豪州の資源産業は資源価格上昇と豪ドル安の追い風を受けて、輸出競争力が改善基調にあると考えられます。今後は、資源価格上昇と豪ドル安が時間差を伴って貿易黒字の拡大に波及することが想定されます。投資家センチメントが回復する過程では、貿易黒字による実需に着目した豪ドル相場への見直しの余地も生まれそうです。

まぁ、個人的には、12月あたりからAUD/USDでAUD買いに動こうと思っています。
過去の経験則で年末から年初にかけてAUDが強含むことの他、今回は米国の中間選挙の材料もあります。
中間選挙民主党が下院の過半数を獲得した場合は、政権の政策運営能力低下から一旦はドル安反応が予想されると思っています。ただ、それも米豪金利差拡大から長続きはしないと思っており、1~2ヶ月ぐらい豪ドルが強含めばいいような想定です。

AUD/USD  0.7割れの0.68あたりでAUD買いできればいいのですが
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ちなみに、豪ドルは対ユ-ロ、対ポンドでも安値水準。

EUR/AUD
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GBP/AUD
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