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世界的にマリファナ(大麻)市場拡大

ティファニールイ・ヴィトンなどが立ち並ぶ米国ニューヨークの超高級ショッピング街「5番街」に2018年春、大麻(マリフアナ)商品に特化したセレクトショップ「MedMen Stores NY」(メッドメン・ストアーズ・ニューヨーク)がオープンした。ストレス軽減から不眠症まで医療目的の大麻を購入できる。
日本では大麻=タブーとされているが、北米や欧州では合法になっている国も多く、なかでも医療分野で活躍している。
現在ニューヨーク州の法律では、嗜好目的での大麻の使用は禁じられており、医療用のみが認められている。ニューヨーク州の住民であり、かつ医師から出された処方箋を持つ患者のみがこの店舗で購入可能だ。
17年には、米国における大麻の売り上げが100億ドルに達した。前年比で33%の増加、18年も大麻市場の拡大は続いていく見通しだ。
大麻市場の急速な拡大の背後には、ここ数年で米国内での大麻解禁、さらに近隣諸国での合法化の流れがある。
日本では大麻の所持は違法だが、米国ではニューヨークを含む28の州で医療用大麻が合法となっており、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギーなどでも医療用としての使用が許可されている。
さらに、米国で最大の人口を誇るカリフォルニアなどいくつかの州では嗜好用の大麻使用も解禁されている。カリフォルニア州では、嗜好用大麻の解禁により10万人近い雇用が生まれ、間接的な影響も考慮に入れれば14万6000人の雇用創出につながるとされている。
カナダでも18年6月19日、大麻の合法化を認める法案が国会で可決され、8~12週間以内に合法化が実現する見通しだと報じられた。国レベルで嗜好用マリフアナの合法化が認められるのは、主要7か国(G7)では初だ。
米調査会社「Grand View Research」によると、マーケットの成長が現在のペースで続いた場合、2025年までに世界の医療用大麻の市場は558億ドルに達するという。