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格付け会社フィッチ 「今後も複数の国がデフォルト(債務不履行)に陥る」

格付け会社フィッチ・レーティングスは、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)や石油価格の崩壊が信用力の弱さに拍車をかけ、2020年は恐らく今後も複数の国がデフォルト(債務不履行)に陥るとの見方を示した。
同社のロンドン在勤アナリスト、エド・パーカー、トニー・ストリンガー両氏は電子メールでリポートを発表。今年は既にアルゼンチンとエクアドルレバノンの3カ国が債務不履行を起こしており、フィッチの格付け対象となっている国のデフォルト数として2017年に並ぶ過去最多だと指摘した。
今年最初の4カ月に格下げされた国もこれまでで最も多い29カ国に達しており、強い格下げ圧力があるとみている。

 

まぁ、上記3ヶ国がデフォルト(債務不履行)しても、相場に大きな影響はない。
問題は、ブラジル、南アフリカ、トルコあたり。
今回、南米のアルゼンチンとエクアドルの2ヶ国がデフォルトしていることから、南米ブラジルにも災難が降りかかる可能性がありそうか。
先進国では、やはりイタリア。通貨ユ-ロ加盟国は自らの国が勝手に通貨を発行できないため、債務はすべて外貨建て債務を背負うのと一緒。ここにユ-ロの弱点がある。

 

どうなるイタリアの債務危機

ブルームバーグ): オーストリアのクルツ首相は、イタリアの債務負担の大きさを考えれば、欧州連合(EU)から支援を得ることが唯一のチャンスになるとの見解を示した。
クルツ首相はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「EUとオーストリアのような国々の助けがなければ、この状況に対処できないだろう。しかし、共同債のアイデアが正しい答えとは思わない」と語った。
イタリアやフランス、スペインが、新型コロナウイルス対策の財源として「コロナ債」と呼ばれる共同債発行を強く求めているのに対し、ドイツやオランダ、オーストリアは反対している。
感染拡大以前から既にリセッション(景気後退)に向かっていたイタリアは、今年の国内総生産(GDP)成長率がマイナス9.5%になるとEUの欧州委員会は予測。同国の債務はGDP比160%近い水準に膨らむ見通しだ。