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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

GBP/USDで下落余地

GBP/USDとガソリン価格が連動することは、前の記事で紹介しました。

と言うより、これもGBP/USD相場の常識ですよね。

GBP/USD相場のメインプレイヤ-は、石油筋、為替筋、調整筋の3者です。調整役というのは、ヘッジファンドがAI(人工知能)等を駆使して、ポンドの価値とガソリンの価値を等しくさせようとする役割があります。

(ガソリン価格とGBP/USD相場)

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まず、ここ半年の推移で見てみましょう。

昨年11月、為替筋がポンドの買い持ちに大きく動きました。しかし、石油筋はガソリンの買い持ちにはあまり動きません。調整役はそのギャップ差を埋めるために、割高なポンドを売り、調整(線のクロス)しました。

今年1月も、石油筋はその前からガソリンを売り持ちにしていましたが、為替筋がポンドの買い持ちに大きく動きました。調整役は割高なポンドを売るととに、ガソリンを買い持ちにして調整を図りました。

そして記憶にまだ新しい先月3月、まず石油筋がコロナショックを理由にガソリンを大量売り持ちに動きました。ところが、逆に為替筋はポンドの大量買い持ちに動いたため、ポンド割高・ガソリン割安のギャップが大きく開きました。これにはかなりの旨味があると、調整役を買って出る投機筋が続出し、ポンドの価値とガソリンの価値が是正されました。

そして、現在4月、ご覧のようにポンドがかなり割高だというギャップ差が観られます。調整役はポンド売りで調整を図ろうとするのでしょうが、ガソリンの買い持ちをどの程度調整するのか、石油筋のガソリンの買い意欲を睨みながら調整していくものと観られます。