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自動車産業は厳しい冬を迎えそうです

中国の7月の新車の販売台数は去年の同じ月を4%余り下回って13か月連続の減少となりました。好調が続いていた電気自動車などの販売も減少に転じ、有望視されていた中国自動車市場の回復にめどが立たない状況が続いています。
中国の自動車メーカーなどで作る「中国自動車工業協会」が発表した7月の新車の販売台数は180万8000台で去年の同じ月を4.3%下回りました。
実態の把握は難しいですが、米中貿易戦争で雇用環境はだいぶ悪化しているとのこと。
表向きの理由として、中国では先月から都市部を中心にガソリン車の燃費規制が強化され、対応が遅れた中国系メーカーの販売が減少したと報じられています。
しかし、雇用も好調でおカネに余裕があれば、何も低品質な中国系メ-カ-の自動車など買わなくていいわけで、これまで好調だった電気自動車やプラグインハイブリッド車の販売台数も去年の同じ月に比べて4.7%の減少したということなので、新車購入に手の届かない人が増えたと解釈するのが正しいと思います。
ただ、日系メーカーはホンダの販売台数が去年の同じ月を9.4%上回ったほか、トヨタや日産も販売台数を伸ばしたとのこと。いつまで日系メ-カ-が好調でいられるかは疑問だが、不幸中の幸いと言えるでしょう。

次に、英国。
英国自動車工業会(SMMT)が、2019年上半期(1~6月)の英国における自動車の生産実績を発表した。総生産台数は66万6521台。前年同期比は20.1%減と2桁の落ち込みとなった。
総生産台数66万6521台を英国向けと輸出分で分けると、英国向けが13万3203台。前年同期比は16.4%減と、2桁のマイナス。輸出分も53万3318台にとどまり、前年同期比は21%のマイナスだった。
上半期、英国で生産された乗用車のおよそ8割が輸出された。日本は、アジアで中国と並んで、最大の英国車の輸出市場。しかし、上半期の日本への輸出は、前年同期に対して10.5%減と後退している。
英国に生産拠点を置く主要自動車メーカーは、トヨタ、ホンダ、日産、ジャガー・ランドローバーBMWグループのMINIとロールスロイスフォルクスワーゲングループのベントレーなど。
2018年の英国自動車生産台数は、151万9440台。前年比は9.1%減と、2年連続で前年実績を下回っている。

総じて自動車産業は、厳しい冬を迎えそうです。