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世界金融システムリスク増大=IMF報告

米国消費者信頼感指数のコア指数が予想外に低下したことや、米連邦準備制度理事会FRB)による連邦公開市場委員会FOMC)議事録公表を控え米10年債利回りは2.50%から2.47%まで低下し、2日来の低水準となった。

世界金融システムリスク増大、規制後退回避すべき=IMF報告

ロイター
国際通貨基金IMF)は10日に発表した世界金融安定報告書で、世界の金融システムリスクが過去6カ月間に増大したとの認識を示した。
合意なき英国の欧州連合(EU)離脱や貿易摩擦激化が、リスク資産売りの引き金となる可能性を指摘した。
金融システム安定化に向けた政策手段を積極活用するなどして、低迷に備えるよう各国に呼び掛けた。
ビアス・エイドリアン金融資本市場局長は記者会見で「数年続いた景気拡大の後、世界成長は鈍化しつつあり、低迷が進む事態に懸念が広がった」と述べた。
IMFは報告書で「前向きな投資家センチメントが突然悪化して、金融情勢が急激に引き締まる事態につながるリスクがある」と指摘。「基礎的条件がより弱く、金融面の脆弱性が大きく、ショックに対応する政策余地が少ない国々により大きな影響が及ぶ」とした。
米連邦準備理事会(FRB)が利上げサイクルを休止してから投資家センチメントは改善したとしつつ、金融政策が大きく変わればよりリスクが高いとされる資産が売られる事態を引き起こす恐れがあるとした。
政策当局者に対し、市場の動きを最小限に抑えるため金融政策姿勢の変更について分かりやすく市場と意思疎通するよう求めた。
企業債務水準の増大にも懸念を示した。システム上重要とされる国々の約7割で企業部門のリスクが高まったようだと分析した。
また英EU離脱問題は膠着状態が長引けば、金融市場が動揺し、投資家の信頼感が悪影響を受け、企業投資にマイナス影響が及ぶ可能性を示した。
このほか米中通商協議が決裂すれば、市場で売りが再燃すると見通した。
政策当局者が、カウンターシクリカル資本バッファーや銀行ストレステストさなどの政策手段を積極的に導入し、特に規制当局はノンバンク仲介業者が関係する企業債務の急増に対応する手段を編み出すべきだと指摘。「規制改革の後退は回避すべきだ」と訴えた。


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