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「合意なき離脱」企業厳戒

英GDP、2月は前月比+0.2% EU離脱控え在庫積み増し

ロイター
英2月の国内総生産(GDP)は前月比0.2%増と、予想を上回った。
欧州連合(EU)離脱を控えて、製造業者の顧客の間で在庫を積み増す動きが広がった。ロイターがまとめた市場予想は前月比ゼロ%増だった。
2月までの3カ月間のGDPは前期比0.3%増。伸び率は1月までの3カ月間(改定値)と同水準だった。予想の0.2%増を上回った。
2月のGDPは前年比では2.0%増加した。
2月の製造業生産は前月比0.9%増。ロイター調査の予想をすべて上回った。GDP伸び率の約半分を製造業生産が占めた。
ONSによると、3月29日に予定されていたEU離脱を控えて、前倒しで商品を発注する動きが広がった。今後数カ月はその反動で受注が伸び悩む公算が大きいという。
2月のサービス業は前月比0.1%増。金融サービス部門が過去最長となる12カ月連続で縮小した。建設業は0.4%増だった。
しかし、世界経済の低迷が英経済の重しになっている兆候も出ている。
2月までの3カ月間の輸出は数量ベースで前期比0.4%減。輸入は6.8%増加した。
輸入の増加がEU離脱を控えた在庫の補充によるものかは不明という。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏は、今回の底堅いデータ、また賃金が10年ぶりの速いペースで上昇していることで、英中銀が今年利上げを行う圧力が高まるとの見方を示した。
「投資家が織り込んでいる今年の利上げ確率は20%だが、われわれはこれは低すぎる水準だと引き続き考えており、中銀が年末までに政策金利を引き上げると見込んでいる」と指摘した。
国際通貨基金IMF)は9日、英国の2019年成長率について、合意なきEU離脱による衝撃を回避できた場合は1.2%になると予想した。これはドイツの0.8%を上回り、フランスの1.3%を若干下回る水準となる。

まぁ、合意なき離脱を前提とした楽観論を語ってみても、これから示される現実がすべて。


「合意なき離脱」企業厳戒 小売り、自動車…在庫切れを想定

日経新聞
英国の欧州連合EU)離脱問題を協議する臨時EU首脳会議が10日に開かれる。メイ首相は6月30日までの短期延期を求める方針だが、12日が期限の「合意なき離脱」のリスクは消えていない。企業は在庫積み増しや物流体制の見直しを急ぐが、サプライチェーン(供給網)の分断などで製品の生産や供給体制に支障が出る可能性が出ている。

まぁ、英国がEU離脱で、企業は脱英国の動きを強めるでしょう。