fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

著名投資家、ゴ-ルドマンサックスアセットマネジメントの観方から

ハメド・エラリアン氏。彼も著名投資家の一人です。
オバマ大統領のグローバル開発諮問会議議長、有力投資会社PIMCOの親会社であるドイツ保険会社アリアンツの首席経済顧問。PIMCOの前CEO・共同CIO。フィナンシャル・タイムズ紙コントリビューティング・エディター、ブルームバーグ・コラムニスト。IMF副部長、ソロモン・スミス・バーニー社マネージング・ディレクター、ハーバード大学基金CEOを歴任と、肩書はご立派。
その モハメド・エラリアン氏が、FOX BusinessでFRBの金融政策について先日のFOMC前に予想した米金融政策について述べていた。
米経済には強気を示しながらも、今年FRBは利上げはなく、来年動くとすれば利下げだと予想している。
また、エラリアン氏は、投資できる国がどんどん少なくなっていると述べる。特に欧州経済が不振で、欧州全体で経済政策がモメンタムを失っていると指摘した。
一方、Brexitについては、英国にとっては大きなイベントだが、欧州、米国への影響は小さくなってくると予想した。税制改革・規制緩和により米経済のファンダメンタルズは健全で、Brexitの影響で揺らぐことはないと強調。
ただ、エラリアン氏は、今後もボラティリティの高い市場環境が続くという。理由は、これまで株価を支えてきた3つの要素が解消したからだと説明する。
1. 経済成長
2. 中央銀行からの流動性供給
3. 押し目買いの市場心理


次に、ゴ-ルドマンサックスアセットマネジメントの2019年投資環境見通し。
これについてはリンクを貼り付けておきますので、興味のある方はご参照。
https://www.gsam.com/content/gsam/jpn/ja/gsitm/market-insights/market-strategy/outlook/2019/gsam-outlook-2019.html#section-background_df24_background_sectionheaderwithtab
(見通し記事抜粋)
2019年は景気サイクル終焉に焦点が当たることで、リスクを削減したいとの誘惑に駆られることでしょう。しかし、そのためには、マクロ経済の悪化を示す明確な兆候が必要だと考えます。徐々にリスクは高まるものの、弊社では2019年にそのような兆候が現れるとは予想していません。
一般に、株式市場のボラティリティは景気サイクル終盤で高まります。株式市場のボラティリティは2017年後半に底打ちしたと考えられます。
米国債イールドカーブのフラット化や逆イールドは一般に景気後退の兆候と考えられていますが、タームプレミアムの低下がこの関係に変化をもたらしているため、経済指標をより重視すべきであると考えます。
2019年に米国の経済成長はやや減速する一方で、米国以外では、先進国の経済成長率は安定し、新興国の成長には上振れの余地があると見ています。
リスク資産にとって困難な年となった2018年、市場を動かした多くの要因は悪材料でしたが、2019年はそのような状況が変わると想定しています。リスク資産は大幅に下落したことから、上振れ余地が生まれており、より魅力的な投資機会が提供されたと考えています。
そして、2018年の大幅なバリュエーションの低下は、良好なマクロ経済や企業ファンダメンタルズを考慮すると行き過ぎであるとみています。景気後退、貿易摩擦、政治問題を巡る懸念は2019年も継続する可能性があります。しかし、市場はこれらの懸念を過度に織り込んでおり、景気サイクルの終焉に備えてリスクを低減するには時期尚早と考えます。

イメージ 1

気になる通貨戦略では、米ドル弱気、ユ-ロ強気、円はやや強気へ、というスタンスのようです。