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さすがはレイ・ダリオ氏率いるブリッジウォーター・アソシエーツ

ブル-ムバ-グ
1987年以降で最大となる年初の株高を予想したストラテジストが、上昇相場はいまや終息に向かっているとの見方に転じた。
ノムラ・セキュリティーズのクロスアセットストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は、S&P500種先物が5%余り下落し、2525に落ち込む可能性があるとみている。コモディティー・トレーディング・アドバイザー(CTA)として知られるトレンド追随のクオンツファンドが、ショートの買い戻しで最近の上昇を後押ししてきたが、いまやその需要は「全くなくなった」と指摘した。
マケリゴット氏の理論によると、先週はCTAの買い注文発動の条件が満たされたため、ヘッジファンド投資信託が追随を余儀なくされた。しかし今では、S&P500種が18日終値から2%余り高い2728を超えて引けるまで、次のショートカバーは発動されない見込みだという。
同氏はさらに、株高の火付け役となった多くのマクロ要因はすでに織り込まれ、短期的な上値余地がほとんど残っていないことを示唆しているとも語った。米経済統計が大幅に悪化しない限り米金融当局がこれ以上ハト派になることはあり得ず、米中貿易交渉を巡る前向きなニュース報道は先週で「ピークを付けた」との認識を示した。

レイ・ダリオ氏率いるブリッジウォーター・アソシエーツとジム・サイモンズ氏のルネッサンス・テクノロジーズはヘッジファンドに厳しい1年となった2018年にライバルを上回る成績を残し、計130億ドル(約1兆4200億円)の利益を出した。
ブリッジウォーター、ルネッサンスはいずれも株式の値上がり・値下がり双方から恩恵を受けられる分散投資が進んだファンドだ。業界全体としては昨年、2011年以降で最悪のパフォーマンス だった。
ファンド・オブ・ヘッジファンズのLCHインベストメンツの推計によると、両ヘッジファンドは昨年の上位20社のファンドが生み出した利益の半分以上を占めた。上位20社以外のヘッジファンドは、株価下落とボラティリティーが響き、640億ドル余りのマイナスとなった。