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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

日本の貿易取引通貨別比率

日本の貿易取引で、どの通貨が多用されているのか、税関が発表したデ-タを観てみます。

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米ドルが基軸通貨として機能していることが確認できます。
日本企業が米国企業へ輸出した場合、ドル建て86%、円建て13日%強と、米ドルか日本円のどちらかで取引されています。
しかし、日本企業が欧州企業へ輸出した場合、ユ-ロ建て50%、円建て30%弱、米ドル建て15%と、ユーロ一強とは言えない結果になっています。
一方、日本企業が米国企業から輸入した場合、ドル建て77%、円建て22%と、輸出に比べてドル建て比率は下がり、円建て比率が上昇しています。
注目は、日本企業が欧州企業から輸入する場合、円建てが半分以上の53%強、ユーロ建てが30%弱しかありません。
日本企業のキャッシュフロ-では、欧州輸出でユ-ロを得る一方で、欧州輸入ではユーロをあまり必要としていません。全体で観れば、日本ではユ-ロ余りということになり、ユーロを日本円に替えるユ-ロ安圧力がかかっていると言えるでしょう。