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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

海外でのデモ行動

英国

英国では、EUと進める離脱交渉が難航する中、EUへの残留を訴える人たちがロンドンの中心部に集まり、来年3月の離脱の前にもう一度、国民投票を行うべきだと大規模なデモを行いました。
離脱まで半年を切った今も合意の見通しは立たず、国民の間に将来への不安が広がっています。
地元メディアはデモには数十万人が集まったと伝えていて、EUの旗とともに「思いとどまるのは今からでも遅くはない」などと書かれたプラカードを掲げた人たちが、離脱の前にもう一度国民の意見を聞くべきだと訴えていました。
参加した人は「EUとの交渉は完全に混乱している。このまま合意なき離脱になれば大惨事だ」、「2年前の国民投票で離脱を選んだ人も今の状況を受け意見を変えられるようにするべきだ」などと話していました。
メイ首相は2年前の民意は覆せないとして2度目の国民投票は行わない方針です。メイ首相に対してはEUとは妥協せずに離脱すべきと主張する立場の人からも圧力が強まっていて、英国の世論の分断もEUとの離脱交渉を難しくする要因になっています。
しかし、「覆水盆に返らず」という、日本のことわざが示す通りですね。
国民投票を再度行うことは、政治的には屈辱でしかない。経済的には混乱するとしても、政治的には手の平を返すような「ご都合主義」を露呈させることはできない。
長い目で観れば、今回の無秩序な欧州の中での孤立から、英国の復興が始まる僅かな望みもある。

台湾

台北共同】統一地方選を11月24日に控えた台湾の独立派団体「喜楽島連盟」は20日、台北市内で「台湾独立」へ向けた住民投票の実施などを求めて大規模な集会を開催した。一方、与党の民主進歩党民進党)も同日、南部高雄市内で中国による台湾統一に反対する集会を開いた。
共に台湾へ外交圧力などを強める中国への反発が背景にあるが、民進党支持層内で「独立」を巡り考え方に溝が広がっていることも示した。
「台湾名で国連加盟を」「中国の覇権に反対」。喜楽島連盟の集会参加者は「台湾国」と書かれた旗などを振りながら、台北市内の民進党本部前で気勢を上げた。
独立派はそもそも、与党、民主進歩党の支持勢力だったが、蔡英文総統が掲げる「中台関係の現状維持」方針に不満を募らせている。民主進歩党の執行部は所属議員らの参加を禁じて対抗し、陣営内に亀裂が生じている。
デモの目的として、連盟側は中国との統一に反対して台湾の「主権」を守ることや、「台湾」名義での国際組織加盟など複数の項目を掲げるが、憲法改正が必要なために現在の住民投票法では対象外の「独立」を投票対象とするための法改正も訴えている。
香港も中国からの独立を探っていますが、中国のバブル経済崩壊前に中国からの離脱「シナグジット」を果たしたいのが本音のところでしょうか。