fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

世界の債券価値、1週間で104兆円吹き飛ぶ-1976年以降で最悪の年か

ブルームバーグ
世界的な債券のパフォーマンス低下が歴史的な領域に差し掛かっている。
堅調な米経済指標や予想より引き締め気味の金融政策、商品価格の上昇、くすぶる賃上げ圧力などが重なって米国債利回りは上昇し、資産運用者を悩ませている。
世界の投資適格級と高利回りの証券の指標であるブルームバーグ・バークレイズ・マルチバース指数は、先週に9160億ドル(約103兆5900億円)価値が低下した。これは2016年11月にトランプ氏が米大統領選で勝利した後以来の大幅な落ち込みだ。
また、米国の高格付け債の指標であるブルームバーグ・バークレイズの指数は、今年これまでに2.53%低下。1976年以降、同指数が低下した年は3年しかない。
リットホルツ・ウェルス・マネジメントの機関投資家向け資産運用担当ディレクター、ベン・カールソン氏は「債券投資家がこれほどの価値低下に直面したのは、この40数年間めったになかった。金利がさらに上昇すれば、債券リターン全般が76年以降で最悪の年になる可能性がある」と指摘した。
米10年債利回りは5日に3.23%と、2011年5月以来の高水準で取引を終えた。金融政策がかつてなく緩和的な時代は間違いなく終わったと投資家は判断、欧州中核国と日本の債券価格も下落している。
インテレクタス・パートナーズのチーフエコノミスト、ベン・エモンズ氏は「金利リスクが高格付け債全てに影響を及ぼしている。成長加速は名目・実質金利の上昇を意味する」と述べた。


まぁ、前に書いた記事の通り、「バランス」は一瞬にして崩れるということにつながっています。
「金融政策がかつてなく緩和的な時代は間違いなく終わった」との通り、緩和的資産価値が引締的資産価値へ、緩和的債務価値が引締的債務価値へと、バランスが変化していきます。