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世界的なリスク 熱波、酷暑

暑さにやられる欧州経済

記録的な暑さが続く欧州では、スペインとポルトガルで最高気温が46度を超えたほか、フランスで原子力発電所が一時的に停止する事態になるなど、猛暑の影響が広がっています。
欧州では、アフリカから吹き込む高温の空気の影響で記録的な暑さが続いていて、スペインとポルトガルの4日の最高気温は46度を超えました。
この暑さの影響で、フランス東部フェッセンハイムにある原子力発電所では、4日、原子炉の冷却水として使っている川の水温が基準値を大きく上回ったため、原子炉を一時的に停止させました。
また、スペインとの国境にあるポルトガル南部のアルガルベ地方では、高温と乾燥が原因とみられる山火事が発生し、AP通信によりますと、6人がけがをしたということです。
ポルトガルでは、去年2回にわたり大規模な山火事が発生し、合わせて100人以上が犠牲になったことから、700人以上の消防隊を投入して消火活動が行われています。
一方、北欧のフィンランドでは、冷房がない住宅も多く、首都ヘルシンキのスーパーマーケットは、冷房を効かせた店内を開放し、寝泊まりしてもらう取り組みも行われました。
欧州では今後も厳しい暑さが続くとみられていて、市民生活や経済活動などへの影響が懸念されています。

世界的な熱波、酷暑

[ガネダ(オーストラリア) 1日 ロイター] - 地上から見ると、オーストラリアの干ばつは、単調で埃っぽい茶色の風景だ。だが上空から見ると様子は一変し、灼熱の太陽の下でひび割れる大地の様子は、多様な色彩と質感をたたえた、芸術的な眺めになる。
だが農家にとっては、美の要素は微塵もない。ひどい干ばつで牛のエサの調達に苦労し、最後の頼りのクラジョングの乾いた枝を切っていた彼にあるのは、血と汗と涙だけだ。

世界各地で酷暑、高まる危険

フィンランド北部のラップランドの町ソダンキュラは、18日に気温は32.1度を記録、これは7月の平均を12度も上回り、1908年の観測開始以降、最も高い気温だった。
英国とオランダは、降水量が最も少なかった夏に数えられる76年より雨が少ない。シベリアでは約800平方キロもの森林が燃えている。
ロサンゼルスの中心街では7日夜、最低気温が26.1度となり、史上最も暑い7月の夜となった。それでもオマーンのクリヤットより涼しい。同市ではその数日前、1日の最低気温が42.6度だった。
欧州では2003年の熱波で7万人が死亡
猛暑は、特に途上国で様々な問題を引き起こす。作物は被害を受け、食物は腐り、労働者の生産性が落ちる。気温の上昇は凶悪犯罪や暴動につながると示す研究もある。暑さが死ももたらしえる。欧州では2003年夏、7万人以上が猛暑が直接の原因で命を落としたとされる。
03年夏の熱波は当時、1000年に1度の出来事として認識されていた。オランダ王立気象研究所のヘルト・ヤン・ファン・オルデンボルフ氏によると、今夏は今のところ、気温の面では欧州北部を除けば特に異常ではないという。例えば、オランダは数年に1度は酷暑に見舞われる。ただ、100年前なら20年に1度だったかもしれない。英気象庁のピーター・ストット氏率いるチームが数年前に算出したところによると、03年のような暑さは、12年までには1000年に1度ではなく127年に1度起きる状況に変わったという。

深刻なのは湿球温度の上昇、死者も増えることだ。
メルボルン大学のアンドリュー・キング氏らが6月に発表した研究は、1880年代からの1度の気温上昇に加え、さらに約0.5度上昇した場合、欧州各地で最高気温の更新を経験する人は、現在の4500万人から9000万人に倍増するという。もし0.5度ではなく1度上昇すればその数は、1億6300万人に増えるという。


この酷暑、熱波による世界的ダメージはどのくらいに及ぶのか?
案外、外為相場で負け組通貨と勝ち組通貨をふるい分ける要因のひとつとなるかも知れませんね。