fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

直近3ヶ月のドル/円と米10年債金利の推移( 2018/3/15->7/18 )

直近3ヶ月のドル/円と米10年債金利の推移( 2018/3/15->7/18 )

7月18日 為替ドル円:112.87円
高値:112.93円(7/17)安値:104.74円(3/23)

7月18日 米10年債金利:2.8710%
高利:3.1110%(5/17)低利:2.7370%(4/2)

よく米10年債金利が上昇すると、ドル/円相場はドル高になるとニュ-スなんかでも報じられます。
しかし、6月中旬ごろから米10年債金利と関連性が薄れたドル/円相場でのドル高ドル安が進んでいます。

イメージ 1


つまり、米10年債金利長期金利)を裏付けとした堅実な投機スタイルのドル/円相場の動きから、米10年債金利長期金利)を裏付けとしない短期金利を睨んだ投機的な円売り相場となっているということです。
もし、米10年債金利長期金利)を裏付けとした堅実な投機スタイルが現在まで続いていれば、この推移グラフからは107円程度に落ち着いていると示しています。
現在、ドル/円は113円あたりですから、6円程度は米利上げ観測の短期金利を睨んだマネ-ゲ-ムが繰り広げられている結果だと解釈できます。
この傾向は、前回の世界的金融バブル期で言えば2006年ごろの状況に似ているような気がします。バブル経済がほぼ熟成された時期で、翌年2017年夏から秋にかけてバブル経済の崩壊が顕著となり、日本円が強くなっていきました。
今、仮に何かしらの大きなショックがあっても、いったんは107円程度で下げ止まるんじゃないでしょうか。その後、リスク回避の米国債買いで長期金利が下がるに従ってドル安円高に動き、その後はある重大なショックが引き金で米長期金利の裏付けも意味を成さない投機的なリスク回避の円買いが始まる、そんなイメ-ジです。
ただ、今はドル/円相場でドルがどこまで高値を伸ばせるかが市場の関心事でしょうから、私fxdondon的には相場を静観するだけです。