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PIMCOも米国債利回りのマイナス圏入り想定

PIMCO、米国債利回りのマイナス圏入り想定は不条理とは言えず

ブルームバーグ
●JPモルガンは先月、米国がマイナス利回りの「流砂」に直面と指摘
●BofA、10年物米国債利回りが1年以内に1%割れの可能性予想

米国債利回りがいずれマイナス圏に沈む恐れがあるとの警鐘にパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)も同調し始めた。マイナス利回りの債券残高は先月、世界で14兆ドル(約1486兆円)を超えた。
PIMCOでグローバル・エコノミック・アドバイザーを務めるヨアヒム・フェルズ氏は、「米国債の名目利回りがマイナスになる可能性があると考えるのはもはや不条理とは言えない」と述べた。少なくとも11カ国の10年債利回りがマイナス圏にあり、ドイツの30年債利回りも先週、ゼロを下回った。
PIMCOのヨアヒム・フェルズ氏は、利回りがマイナスになれば、より積極的な財政対応を促すと予想する。
世界の債券利回り低下は7日も続き、米国の10年債と30年債の利回りは一時、年初来の最低を付け、 30年債利回りは2016年に付けた過去最低の2.088%まで数ベーシスポイントに迫った。
フェルズ氏は米国債利回りがマイナス圏に入るには、「米金融当局の大幅緩和サイクル」が必要であり、それは依然として「見込みというより可能性」だとコメント。しかし、「米金融当局が政策金利をゼロに引き下げ量的緩和(QE)を再開すれば、米国債のマイナス利回りは理論から現実に急速に変化する可能性がある」と指摘した。
この傾向には長期的な要因と周期的な要因があるとフェルズ氏は話す。主な長期的要因は平均余命が延びて過剰貯蓄が生じていることだ。また、「最近強まっている」周期的要因には、米労働市場の冷え込みや米中貿易戦争、連邦準備制度が後手に回るリスクなどがあるという。
JPモルガン・チェースのストラテジスト、ジャン・ロイズ氏は先月、マイナス利回りの債券の世界的な蓄積が米国を含む債券市場の多くの部分を飲み込みかねない「流砂」のような力を持つとの見方を示していた。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米金利ストラテジスト、ブルーノ・ブレイジンハ氏は、米国債のマイナス利回りをまだ予想していないが、米金融当局がリセッション(景気後退)対応型の利下げサイクルに入れば10年債利回りが1年以内に1%未満という未知の領域に陥るリスクがあると見る。


まぁ、株から債券への資金移動で米債のマイナス利回りもあるんでしょうかね。
それにしても、米債のマイナス利回りという出来事はショッキングでもあり、時代の変化を感じさせます。
金利差を追い求めている投機筋がドルの投げ売りに動く時、ドル/円はどこまで下げるか予測不能です。