来週の相場予想 = フィスコ
為替見通し = フィスコ
[米ドル]
日米金利格差見通しを背景にドル高トレンドが続いているが、米中貿易戦争への懸念もくすぶる中、24日のトルコ大統領選と議会選の結果が不透明なこともあり、ドル円は方向感が出にくい。足もとでドル円は109円半ば-110円半ばが居心地の良い水準か。110円後半では上値の重さが確認されており、利食い売りが入りやすい。週末のドル円は米株・米長期債の動きを眺めながら小幅の上下にとどまりそうだ。
ただ、来週発表予定の米6月消費者信頼感指数や1-3月期米国内総生産(GDP)確報値が市場予想と一致すれば、FRBの利上げ継続方針を後押しする材料となり、株高を通じてドル買いが入りやすいだろう。
日米金利格差見通しを背景にドル高トレンドが続いているが、米中貿易戦争への懸念もくすぶる中、24日のトルコ大統領選と議会選の結果が不透明なこともあり、ドル円は方向感が出にくい。足もとでドル円は109円半ば-110円半ばが居心地の良い水準か。110円後半では上値の重さが確認されており、利食い売りが入りやすい。週末のドル円は米株・米長期債の動きを眺めながら小幅の上下にとどまりそうだ。
ただ、来週発表予定の米6月消費者信頼感指数や1-3月期米国内総生産(GDP)確報値が市場予想と一致すれば、FRBの利上げ継続方針を後押しする材料となり、株高を通じてドル買いが入りやすいだろう。
[スイスフラン]
来週のスイスフラン・円はもみ合いか。スイス中央銀行の金融政策は長期間変更なしと予想される。過度のスイスフラン高を抑制する方針を堅持していること、ユーロ安・米ドル高の流れがただちに変わる可能性は低いとみられており、ユーロに連動するスイスフランの対円レートは伸び悩む可能性がある。
来週のスイスフラン・円はもみ合いか。スイス中央銀行の金融政策は長期間変更なしと予想される。過度のスイスフラン高を抑制する方針を堅持していること、ユーロ安・米ドル高の流れがただちに変わる可能性は低いとみられており、ユーロに連動するスイスフランの対円レートは伸び悩む可能性がある。
[カナダドル]
来週のカナダドル・円はもみ合いか。22-23日開催の石油輸出国機構(OPEC)総会で協調減産の緩和(生産枠拡大)が決定されるとみられ、原油価格の先安観がカナダドルへの売り圧力になる。一方、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の再開期待やカナダ中銀の7月利上げ観測がカナダドルの下支えになる。
来週のカナダドル・円はもみ合いか。22-23日開催の石油輸出国機構(OPEC)総会で協調減産の緩和(生産枠拡大)が決定されるとみられ、原油価格の先安観がカナダドルへの売り圧力になる。一方、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の再開期待やカナダ中銀の7月利上げ観測がカナダドルの下支えになる。
[英ポンド]
来週のポンド・円は底堅い動きとなりそうだ。英中銀金融政策委員会(MPC)でのタカ派寄りのトーンが好感されそうだ。追加利上げ時期は先送りされているものの、8月利上げ観測が浮上しており、ポンドは売りづらい見通し。ただ、欧州連合(EU)離脱に関する法案審議をめぐる政局リスクが嫌気され、積極的なポンド買いも想定しづらい。
来週のポンド・円は底堅い動きとなりそうだ。英中銀金融政策委員会(MPC)でのタカ派寄りのトーンが好感されそうだ。追加利上げ時期は先送りされているものの、8月利上げ観測が浮上しており、ポンドは売りづらい見通し。ただ、欧州連合(EU)離脱に関する法案審議をめぐる政局リスクが嫌気され、積極的なポンド買いも想定しづらい。
[NZドル]
来週のNZドル・円は弱含みか。NZ準備銀行(中央銀行)は28日に政策金利を発表する。1.75%で据え置きが予想されるが、声明では引き続き利上げに慎重な姿勢が示されるとみられ(前回は利上げ時期の予想を先送り)、NZドル売りになる可能性がある。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・27日:5月貿易収支(4月:+2.63億NZドル)
・28日:NZ準備銀行が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)
来週のNZドル・円は弱含みか。NZ準備銀行(中央銀行)は28日に政策金利を発表する。1.75%で据え置きが予想されるが、声明では引き続き利上げに慎重な姿勢が示されるとみられ(前回は利上げ時期の予想を先送り)、NZドル売りになる可能性がある。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・27日:5月貿易収支(4月:+2.63億NZドル)
・28日:NZ準備銀行が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)
[豪ドル]
来週の豪ドル・円は弱含みか。米中貿易摩擦がエスカレートする可能性が懸念され、中国の景気減速や資源価格下落による豪経済への打撃が警戒される。また、豪準備銀行(中央銀行)は利上げを急がない姿勢を維持しており、豪ドルは引き続き売られやすい。一方、世界的な貿易戦争への懸念や欧州連合(EU)首脳会議に向けて、リスク回避的な円買いになりやすい。
来週の豪ドル・円は弱含みか。米中貿易摩擦がエスカレートする可能性が懸念され、中国の景気減速や資源価格下落による豪経済への打撃が警戒される。また、豪準備銀行(中央銀行)は利上げを急がない姿勢を維持しており、豪ドルは引き続き売られやすい。一方、世界的な貿易戦争への懸念や欧州連合(EU)首脳会議に向けて、リスク回避的な円買いになりやすい。
[ユーロ]
来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)の利上げ時期は2019年夏以降とみられ、金融当局者のハト派寄りの見解を手がかりにユーロ売りは継続するとみられる。米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ継続の方針を堅持しており、米国とユーロ圏の金利差拡大を意識したユーロ売り・米ドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。
来週のユーロ・円はもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)の利上げ時期は来年夏以降になると予想されており、ハト派寄りの見解を受けユーロは売られやすい地合いが続きそうだ。ただし、米中貿易戦争への過度な警戒が後退し、リスク回避の円買いが縮小した場合、ユーロは対円で下げ渋る可能性があろう。
来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)の利上げ時期は2019年夏以降とみられ、金融当局者のハト派寄りの見解を手がかりにユーロ売りは継続するとみられる。米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ継続の方針を堅持しており、米国とユーロ圏の金利差拡大を意識したユーロ売り・米ドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。
来週のユーロ・円はもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)の利上げ時期は来年夏以降になると予想されており、ハト派寄りの見解を受けユーロは売られやすい地合いが続きそうだ。ただし、米中貿易戦争への過度な警戒が後退し、リスク回避の円買いが縮小した場合、ユーロは対円で下げ渋る可能性があろう。