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ロシアとシリアの関係

日経新聞
【モスクワ=小川知世】ロシアがシリアに肩入れするのは、旧ソ連時代から密接な関係を築いてきたからだ。軍事的にもシリアはロシアにとって中東戦略の要になっている。イスラムシーア派のイランとシリア現政権は反米姿勢で連携しており、ロシアとシリアは「敵の敵は味方」という関係にある。
シリアの地中海岸には中東で唯一のロシア海軍の基地があるほか、内戦で空爆を展開するために空軍基地の貸与も受けている。


まぁ、シリアは昔からロシアの重要な中東の友好国であり、その戦略的意義は高い。ロシアはCIS諸国外で唯一の自国の軍事基地をシリアのタルトス港に持ってるんです。また、戦車、航空機、対空防衛システム、そして最新鋭の弾道ミサイル等の兵器・武器をシリアに供与してきた。ロシアはシリアに武器を売却することで、外貨ドルの収益源ともしている。
ロシアのプーチン大統領とシリアのアサド大統領は、独裁的指導者としての利害も共有している。プーチン氏は「アラブの春」の影響がロシアに及ぶことを恐れ、昨年末から続くロシアの反政府運動にもかなり神経質になっている。
何より、欧米への対抗の要素も大きい。プーチンは「強い大統領・強いロシア」を内外にアピールする必要があることからも、シリアでは欧米に妥協することなく、拠点を確保したいと考えていることは間違いない。アラブの雄サウジアラビアが、なかなか反米には動かないことが大きな理由である。
そして、イランの問題でもロシアと米国の関係は緊張している。