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日米首脳会談

日米首脳会談が17~18日に開催されます。
今回の日米首脳会談で想定される議題は、
1)北朝鮮問題
2)鉄鋼・アルミ関税措置
3)米国のTPP復帰
4)中国
5)エネルギー
とのこと。
米国側の出席者はトランプ大統領以外にペンス副大統領、ライトハイザ―通商代表部(USTR)代表、そして戦争大好きボルトン大統領補佐官(安全保障担当)の3者。
北朝鮮が米国本土に到達するミサイルの開発を断念、 米朝首脳会談は「米国本土への核の脅威につき解決を目指す」 と破棄で合意しつつも、日本を射程距離に収めたミサイルは維持しています。沖縄には米国軍基地もあることから、そこをターゲットにしている可能性がある。また、距離が長すぎて米国本土はあきらめたが、グァム、ハワイなら射程圏と考えているのかもしれません。
しかし、そこはボルトン北朝鮮強硬派として、北朝鮮へは先制攻撃もありうることを非公式で伝えるんじゃないでしょうか。
日米間のFTAは、米国が鉄・アルミ関税という交渉材料を携えるが、原油先物価格が上昇すると増産するシェールオイルシェールガスの輸入を拡大させる方向も探ることができるのではないでしょうか。
先日公表された為替報告書では、円の実質実効為替レートが2017年末までの半年間で過去20年間の平均を25%上回ると明記し、前回の20%から変更してきました。また経常黒字もGDP比で4%と、前回の3.7%から上昇し2010年以降で最高と指摘していたため、風当たりが強まるのは仕方がありません。
そして、中国の件。これについては、日米で共有すべき事項がありすぎて、何をどこまで絞って協議されるかはわかりません。公式的なこと、非公式なこと、いろいろあると思われます。
対中国の軍事的なことは、トランプ・ボルトンの口から「心配するな」と言われるでしょうが、軍事行動は日米合同となることの合意確認はなされるでしょう。

これらの会談の内容で、公式発表されることは実は大したことじゃなく、今回非公式で話し合われたことが、後にわかる重要なことだったと、我々にもわかるのでしょう。