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米デフレリスク、債券投資家の中心テーマに

ブルームバーグ
米デフレリスク、債券投資家の中心テーマに-今週のFOMC控え

●経済活動の再開ペースやウイルス検査の実施状況が物価動向の鍵か
●来年中にかけてのデフレを予想-ウエスタン・アセットのマーキ氏
新型コロナウイルス感染拡大に伴う米経済への打撃を和らげようと、何兆ドルもの景気刺激策が講じられているものの、債券投資家の間では米国がデフレスパイラルに向かっているかどうか議論が始まっている。
連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合を28、29両日に控え、今年の原油相場急落と相次ぎ発表される極めて低調な経済指標を背景にデフレを巡るこの疑問が中心的なテーマとなっている。
なお米金融当局は、必要に応じてさらなる措置を講じる用意を重ねて強調する一方、市場を落ち着かせるために過去1カ月で打ち出したプログラムの効果を見極めようと、当面は静観の姿勢を保つと予想される。
ただ、市場ベースの指標を見る限り、インフレ率は今後10年間せいぜい米金融当局の目標の半分程度の水準で推移すると投資家は見込んでおり、マネーマネジャーも物価下落のリスクを計算に織り込みつつある。
エスタン・アセット・マネジメントのフレッド・マーキ氏が重視するのは、景気回復ペースに加え、ウイルス検査の実施状況や医学的進展だ。同社は経済活動が再開し始めると予想するものの、当面は投資適格級社債を含め、物価や企業利益の下降リスクを織り込んだと見なされる分野を選好している。
マーキ氏は「各種規制が十分に緩和される結果、7-9月(第3四半期)に経済活動が上向くことは可能だと考えている。われわれが想定しているのは複数年にわたるデフレ局面ではなく、来年中にかけてのデフレだけだ」と指摘した。