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投資の神様 最大の赤字へ

朝日新聞
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが2日発表した2020年1~3月期決算は、最終損益が497億ドル(約5・3兆円)もの赤字(前年同期は黒字216億ドル)だった。新型コロナウイルスの影響で、投資先の株価がそろって急落したため。赤字幅は過去最大となる。
18年の会計ルールの変更で、保有する株式の評価損益を四半期ごとの最終損益に反映させることになり、赤字幅が膨らんだ。米主要株価指数は1~3月に約20%下落しており、投資による損失は計556億ドルに上った。一方、傘下企業が展開する保険やエネルギーなどのビジネスは堅調で、営業利益は前年同期比5・7%増の58億ドルだった。
同社は米アップルやコカ・コーラといった有名銘柄のほか、デルタ、アメリカン、ユナイテッドなど米主要航空会社の株式も保有していた。しかし、バフェット氏は2日、オンライン中継の株主総会で「世界は変わってしまった」などと述べ、航空会社株を全て売却したと明らかにした。
外出規制などの影響で、4月の米国の航空旅客は前年より95%減った。バフェット氏は航空会社への投資について「当時は魅力的だったが、私の間違いだった」と語った。「3、4年後、人々が昨年と同じぐらい飛行機に乗るのかどうか分からない」とも述べた。


早い話、株の買い持ちですよね。損して当然。
バフェットさんは米国経済のデフレ化をどう見ているんですかね?
デフレこそ、株式相場の最大の脅威。インフレ下は、キャッシュ保有では貨幣価値が失われるので、リスクを冒してでも株を買う動きが出ても当然。しかし、デフレ下ではキャッシュ保有で貨幣価値が上昇するので、何もリスクを冒してまで株を買う動きに出なくともいい。
世界総デフレ、資産総デフレ、これが今回の次元の違う危機がもたらす脅威なんでしょうか。

 

さて、トランプさん。少し、暴れ出しましたかね。

【ワシントン共同】中東の親イラン勢力による米軍などへの相次ぐ攻撃を受け、トランプ米政権が、イラン本国から代理勢力への武器や資金の供給阻止を狙った新たな独自制裁措置の検討を始めたことが3日、分かった。米側への攻撃に使われる武器や資金の流れを締め付けつつ、イランの軍事面での影響力拡大を防ぐ狙い。米当局者が共同通信に明らかにした。

 

新型コロナウイルスの発生源が中国・武漢市にある研究所だという見方について、トランプ大統領はそのことを表す証拠を見たという認識を示した。
トランプ大統領は、記者会見で「武漢市の研究所が新型コロナウイルスの発生源だと確信させるものを見たのですか?」との問いに「そうだ、見た。見たのだ!」と主張したが、その後、記者から武漢の研究所がウイルスの発生源だと示すものは具体的に何かと聞かれると、「言えない。言うことは許されていない」と答えた。
トランプ大統領は、中国が、あえて感染拡大を止めなかった可能性にまで言及し、中国への批判を強めている。
これまで中国政府は、ウイルスの発生源が武漢の研究所だという見方を一貫して否定している。

ほぉ、大統領選を控えて、トランプさんも自粛するかと思いきや、けっこう攻撃的ですね。
ただ、中東情勢のゴタゴタは、原油の売り筋は注意した方がいいでしょう。原油の需給関係では間違いなく「売り」でいいのだが、イランがまたホルムズ海峡を封鎖するとか言い出したら、一時的に原油価格が上昇するかも知れません。素人は原油相場から手を引いた方がいいかも。