fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

原油相場考察 資源国通貨の底値も近い?

私fxdondonはいろいろ過去の経験則を分析してますが、原油相場から観た経験則はほとんど勉強したことがありませんでした。
もちろん、漠然と『原油安はドル高』という一般的に知られている認識はあったものの、原油(石油)が世界を動かしているんだという視点、原油(石油)相場を中心としたモノの観方を遡って少し調べてみました。

サンプルとするのは、前回の2007年からの世界金融危機時です。

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原油先物価格というのは、実体経済の悪化という事実ではなく、ショッキングニュ-スのような噂や予測を織り込んだ時が『セリング・クライマックス』でした。リ-マンショックという言葉がよく聞かれますが、原油価格が底値をつけたのはリ-マンが破綻する前の出来事であり、実際リ-マンが破綻し、実体経済が悪化していく中で原油価格は上昇していきました。ちなみに、円相場が上昇し、ドル/円で1ドル76円をつけた円最高値の頃は、原油価格はすでに1バレル100ドルを超えるまでに回復していました。原油相場は、『噂で売って、事実で買い戻せ』という動き方でした。
現在、1バレル20ドルそこそこで、過去の安値は10ドルそこそこ。過去の安値を基準とすれば、原油価格はまだ10ドルの下げシロがあるが、安値をつけた2000年以前から現在までのインフレ調整を勘案すれば、原油価格の底値はもう近いのではないかと思えます。
為替相場で言えば、資源国通貨の底値も原油価格の動きに近いのではないかと観ています。ただし、それは下げ止まるというか底値をウロウロしているようなイメ-ジで、V字回復を望むのは期待薄。『雨降って地固まる』程度かも。
現在まで『噂・予測』で大きく動いた原油相場や株式相場ですが、『事実』で大きく動くのが為替相場かと。とりわけ、事実が好結果なら円安、悪結果なら円高と円相場が大暴れすることに期待します。

私fxdondonの通貨戦略は、もともとニ-マルショックを想定したものなので、これからも大きな変更はありません。
☆三大メジャ-通貨グル-プ内の通貨ペア
●あらゆる通貨に対して円買い持ち
EUR/USDで米ドル買い持ち
☆ポンドは三大メジャ-通貨に対して売り持ち
☆資源国通貨グル-プ内の通貨ペア
●AUDが割安なので買い持ちに AUD/NZD、AUD/CAD
あと、マイナ-通貨ペアになりますが、EUR/NOKに注目しています。今でもユ-ロを売ってノルウェイクロ-ナを買いたくなります。