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イタリア経済撃沈か

ブル-ムバ-グ
イタリアで新型コロナウイルスの感染者数が300人を突破した。ミラノを擁し、イタリア経済活動の中心地である北部ロンバルディア州での感染拡大に伴う影響は、地元の経営者が憂慮するほど鮮明になりつつある。
ロンバルディア州ベネチアを中心とするベネト州の感染者が最も多く、これらの地域一帯は実質的な封鎖状態に置かれた。ミラノ・ファッションウイークの終盤行事を含め、イベントや会議のキャンセルも相次いでいる。
経済活動への各種の制限は、イタリアの国内総生産(GDP)の約3分の1を両州が占めるだけに経済の苦境をさらに深刻化させる恐れがある。
2019年末に景気の著しい縮小に見舞われたイタリアは、新型ウイルスによる経済の混乱が始まる前に既にリセッション(景気後退)に向かいつつあった。
イタリア商業連盟によると、新型肺炎の危機が2、3カ月より長引けば、成長率が最大0.4ポイント押し下げられる事態もあり得る。財政逼迫(ひっぱく)と連立政権内の対立という状況下で、コンテ首相が取り得る景気刺激策はごくわずかだ。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのアナリスト、マッシミリアノ・マキシア氏は「なお先行きが極めて見通せない影響によって、わが国の生産・商業活動の多くが停止している。GDPに最も貢献するこれらの地域が影響を受けているという事実が、このシナリオに一層悪影響を及ぼすのは明白だ」と指摘した。

 

別件だが、イタリアは中国との密輸がさかんである。

中国からの密輸肉9.4トン「アフリカ豚コレラに汚染か」イタリアで発見

イタリア経済財務省の法的執行機関にあたる財務警察は22日、同国北東部パドヴァの食品倉庫で、アフリカ豚コレラ(ASF)に感染しているおそれがあるとして、輸入が禁止されている中国産豚肉9420キロを押収したと発表した。
イタリア財務警察の発表によると、違法輸入肉が見つかったのは、ヴェネツィア近郊のパドヴァにある中国人店主が経営する中華料理店。
同店の倉庫周辺では、大量の食品用コンテナ(パレット)が積み重ねられていることから、不審に思った警察が家宅捜査を実施。その結果、総重量23トン分の野菜入りダンボールが積まれたコンテナが二重底になっていて、その下に輸入が禁止されている豚肉が隠されていたことがわかった。
現在、日本国内では豚コレラ(豚熱=CSF)の感染が拡大しているが、アフリカ豚コレラとは毒性が異なり、別の病気だ。中国では2018年夏に発生が確認されて以来、周辺のモンゴルやベトナムにも感染が拡大しており、死亡豚の取り扱いが禁止されている。

 

GDP成長率(前四半期比)

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GDP成長率(年間)

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失業率

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企業景況感

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インフレ率

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