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FOMCメンバー、新たな4人のうち正真正銘のハト派は1人

ブルームバーグ 
米金融当局が昨年12月に発表した連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による最新のドット・プロット(金利予測分布図)によると、2020年は政策金利が据え置かれる見通しだ。しかし、FOMCで投票権を持つ地区連銀総裁の入れ替えに伴い、政策にも影響が生じる可能性はある。
今年新たに投票メンバーとなった4人の地区連銀総裁のうち正真正銘のハト派は、昨年、利下げを強く主張したミネアポリス連銀のカシュカリ総裁だ。このほかに新たに投票権を持つことになったのが、中道派のカプラン・ダラス連銀総裁、タカ派的傾向のある中道派ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、ややタカ派色の濃いメスター・クリーブランド連銀総裁だ。
一方、昨年投票メンバーだった4人のうち、カンザスシティー連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁は計3回の利下げにいずれも反対票を投じたタカ派だった。
 残りの2人は、0.25%利下げを決めた昨年9月のFOMCの際に、0.5%の利下げを主張したハト派のブラード・セントルイス連銀総裁と、インフレ率を2%の当局目標に押し上げてその状態を持続させるため、やはり金融緩和策を支持したシカゴ連銀のエバンス総裁だ。
 誰が投票メンバーになるかや、その人物が他のメンバーにどの程度強く異論を唱えるかにもよるが、地区連銀総裁の間での投票メンバー入れ替えによって、反対票につながるような見解の相違が事前に想定できる場合もある。
 ただ、パウエル連邦準備制度理事会FRB)議長は、FOMCの恒久メンバーとして他のFRB理事4人(現在は2人欠員)とニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の支持を期待できる。そのため、地区連銀総裁4人全員が同時に反対に回る極めて異例の事態となったとしても、自身が主導する政策の道筋が実際に阻まれることはなさそうだ。

 

ポンドは利下げ圧力、米ドルは利下げ観測後退と、GBP/USDはGBP安USD高へと動きそうか。

しかし、米ドル安を見込む筋もいる。

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、最も強く確信している相場見通しはドルの下落だと述べた。
ガンドラック氏は、米財政・貿易赤字の拡大、イールドカーブのスティープ化、外国勢の投資縮小がついにドルに打撃を与える可能性があると述べた。
 ガンドラック氏は、毎年恒例のウェブキャスト「ジャスト・マーケッツ」で「外国勢が米国売りを開始する中、ドルは大きく下落し始めるだろう」と指摘。米国売りは「今後数年間のテーマになると考えており、今年に始まるかもしれない」とも述べた。
 同氏は少なくとも2018年1月前半からドル下落を警告。ドル安が現実となれば、金など商品価格に恩恵を与えると同氏は予想している。
 今年の幅広い株式・債券市場のリターンについては、ほぼ全ての資産が過去10年で最高のパフォーマンスとなった19年には遠く及ばないとの見通しを示した。ただ、投資家は向こう10年間にボラティリティーの上昇を期待できると述べた。