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ドル空売りに動くファンド出現

ブルームバーグ
ドル空売りに動くファンド出現-ウォーレン氏当選、兆候すらマイナス
Katherine Greifeld、Katherine Burton
2019年11月27日 14:26 JST

ソロス・ファンドで最高投資責任者を務めたベセント氏が実践
ウォーレン氏のプランは米国の資産価格にとり「明らかにマイナス」

エリザベス・ウォーレン氏が米大統領に当選するようなことがあれば、米国の金融市場を沈めかねないと資産家のポール・チューダー・ジョーンズ氏やスティーブ・コーエン氏、レオン・クーパーマン氏などウォール街のビッグネームが何週間も主張してきたが、それらは利益に直結しない予測にすぎなかった。
そうした見通しの結果として、従来と違う行動に出る投資家はこれまでいなかった。しかし、ソロス・ファンド・マネジメントの最高投資責任者(CIO)を務めたスコット・ベセント氏は、自らが予想する市場の反応から利益を得る目的でドルの空売りに動いている。
キー・スクエア・キャピタル・マネジメントでマクロヘッジファンドを運用するベセント氏は投資家宛ての14日の書簡で、「ウォーレン上院議員の数々のプログラムが米国社会にとって良いか悪いか頭脳明晰(めいせき)な人々は議論できるだろうが、米国の資産価格にとっては明らかにマイナスだ」と指摘した。
2016年の大統領選当時を振り返ると、ドナルド・トランプ氏勝利なら相場を押し下げると多くの市場関係者が予測したが、実際は直後に上昇した。
ベセント氏は自らの見方を裏付ける他の多くの要因が存在するとした上で、「ウォーレン氏の当選、あるいはその危険を示す兆候だけでも内外資本の海外市場への流出を加速させる可能性が高い」と分析した。