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合意に障壁

ブル-ムバ-グ
英国と欧州連合(EU)の当局者らは離脱を巡る合意成立に悲観的になった。英保守党政権を閣外協力で支えてきた北アイルランドプロテスタント強硬派、民主統一党DUP)が、ブリュッセルでEUとまとめられた合意案に異を唱えた。
15日には合意が目前に迫っているとの期待からポンドが上昇していたが、英当局者が16日、合意の可能性はいまや低いと発言。EU当局者も交渉が行き詰まったことを認めた。
DUPのフォスター党首は15日、ジョンソン英首相と会談した後、「溝は残っており、さらなる作業が必要だ」と述べていた。
複数のEU当局者によると、英国はここ数日間で合意確保に向けて、最重要のアイルランド国境問題を含め幾つかの重要な譲歩をした。交渉は15日夜遅くまで続き、合意に進む勢いがあるかに見えたが、ジョンソン首相はDUPの支持が確実にならない限り合意に踏み切らない姿勢だと、複数のEU当局者が述べた。
19日までに合意が成立し英議会によって可決されなければ、再び法廷闘争に持ち込まれ、結果的に合意なき離脱に陥る可能性がある。合意がない場合、ジョンソン首相はEUに離脱延期を要請するよう義務づけられているが、首相は延期しない決意を表明しており、法廷での争いとなる公算が大きい。