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「世界は中国を締め出すことはできない」? いえいえ、これからです

ロイター
中国の王岐山国家副主席は8日、北京の清華大学で開かれた世界平和フォーラムで「世界は中国を締め出すことはできない」と述べ、中国とその他の国々は共存する必要があると訴えた。貿易戦争の相手国である米国が念頭にあるとみられる。
副主席は「中国の発展が世界の他の地域を締め出すことはできない。世界の発展も中国を締め出すことはできない」と強調。
また、米国を名指しすることはせず、「国家安全保障の名を借りた保護主義」についても警告した。その上で、主要国に世界の平和と安定にさらに貢献するよう呼びかけた。
王氏が公的な場で発言するのは珍しい。同氏は習近平国家主席に非常に近い存在とされており、昨年に副主席に就任する前は習政権の腐敗撲滅運動を推進する役割を担っていた。
王氏は中国の市場開放への決意をあらためて表明し、中国が世界を必要としているのと同じくらい世界も中国を必要としていると語った。
「世界の大国は責任を果たすとともに模範を示し、世界の平和と安定にさらに貢献し、協調的発展の道を広げるべきだ」と強調。「発展が全問題を解決する鍵を握る」と述べた。
フォーラムにはファンロンパイ欧州連合(EU)前大統領や北京駐在の西側諸国の外交当局者らが参加した。
王副主席は国際的な状況がどのように展開しようと、中国がどのような方法で発展しようとも、中国は平和の道筋を歩むことになり、勢力圏の確保や拡大を求めることはしないと言明した。

よく言うわ(苦笑)
でも、中国が相当追い込まれてきたという証しでしょうね。
スリランカやネパール等のインド勢力圏に中国が手を伸ばしていることは知られている。中国の融資拡大は、中国にとって魅力的であり、南アジア・インド洋地域での権益は拡大している。
世界銀行は6月、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する報告書を公表した。構想に関係する国のうち12カ国では、中期的に対外債務の返済負担増大に苦しむとの見通しを示したほか、「一帯一路は透明性に欠ける」と指摘した。
一帯一路をめぐっては、中国がインフラ建設のために巨額の融資を行い、返済に窮した国の施設を差し押さえる事態が問題化している。スリランカは南部の港湾の運営権を中国に奪われた。
現代においては、武力で他国を制圧するというのは許されない。その抜け道としては、カネでもって他国を制圧するというやり方で、それを中国が進めている。
それを阻止するには、やはり中国の外貨獲得、外貨流入の道を断つことに行き着く。それを実現させるには、現在の貿易戦争から、資本戦争、通貨戦争へ軸を移すしかあるまい。
「世界は中国を締め出すことはできない」? そもそも、それができるかどうかは中国が決めることではなく、世界が決めること。何か勘違いしてますね。