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追い込まれたネズミ 中国

明日6月1日、中国側が米国からの輸入品の関税を引き上げ、さらに激しい対立に発展します。トランプ大統領は「中国は破滅的な影響を受けている」と述べ、互いに関税をかけ合う応酬で困るのは中国だと強調しました。
トランプ政権が今月10日、中国からの2000億ドル分の輸入品に上乗せする関税を25%へ引き上げたことに反発して、中国は600億ドル分の輸入品に最大25%の関税を上乗せします。
この対抗措置の発動を控え、トランプ大統領は「関税によって、中国は破滅的な影響を受けている。関税を避けるため、中国から企業が逃げ出し、ベトナムやアジアの国々、そして米国に流れてきている」と述べ、敗者は中国だと強調しました。
中国外務省の高官は、貿易摩擦で対立する米国について、「貿易の争いを意図的に仕掛け、経済テロリズムをむき出しにしている」と激しく批判し、貿易交渉で妥協しない姿勢を示しています。

そして、欧米の国防担当の閣僚らが、アジア太平洋の安全保障上の課題を議論する国際会議が、31日からシンガポールで開かれます。貿易だけでなく、安全保障面でも激しくせめぎ合う米中が、南シナ海の問題などでそれぞれどのような姿勢を打ち出すのかが焦点です。
会議の主な議題は、中国が海洋進出の動きを強める南シナ海の問題で、米国のシャナハン長官代行は、中国を念頭にインド・太平洋地域での新たな戦略を発表し、この地域への米国の関与を強める施策を打ち出すとみられます。
シャナハン国防長官代行は、中国の魏鳳和国防相と会談する見通しを示しました。会談では、中国による南シナ海の軍事拠点化などを議論する考えを示し、米国として中国が一方的に主張する主権を認めない姿勢を改めて強く示すものとみられます。

貿易戦争同様、南シナ海情勢で軍事戦争へと発展しても中国は引かずに抵抗するものと観られます。
『窮鼠 猫を噛む』(きゅうそ ねこをかむ)
猫に追い込まれたネズミも、最後には猫に噛みつく、というコトワザですね。

さて、中国 製造業購買担当者指数 が発表されました。
結果 49.4 予想 49.9 前回 50.1
中国全土の700以上の製造企業の回答を基に集計されています。それも国有企業や優良企業を中心に作為的な指数なのですが、景気の境目の50を再び割り込む結果を発表せざるを得なかったようです。
ネズミはけっこう追い込まれてきているようで。

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