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世界軍事費 203兆円 統計開始以来最高

去年の世界の軍事費は、米国と中国の軍事費が増加したことを受け、日本円で約203兆円と統計を始めて以降、最も高くなったことがスウェーデンの研究所の調査でわかりました。
世界の軍事情勢を分析するスウェーデンの「ストックホルム国際平和研究所」が先月29日に公表した報告書によりますと、去年の世界の軍事支出の合計は1兆8220億ドル(日本円で約203兆円)と前年から2.6%増え、統計を始めた1988年以降で最も高くなりました。
国別で最も高かったのが米国で、トランプ政権のもと、新型の兵器の導入を進めていることから、2010年以降で初めて増額し、軍事費は4.6%増え、6490億ドルとなりました。
次いで、中国が5%増え、推定で2500億ドルと24年続けて増額しています。
米国と中国だけで世界の半数を占め、両国の軍事費の増加が全体を押し上げる形となりました。
地域別では、アジア・オセアニア地域が3.3%増加し、統計を始めて以降、唯一、軍事費が増え続けている地域となっていて、研究所では米国と中国の対立や地域内でも中国とインドなどの緊張関係が増加の要因となっていると指摘しています。
また、ロシアの軍事費は、2年続けて減少する一方、ロシアの脅威を背景にウクライナが21%と大幅に増額したほか、東ヨーロッパの一部の国で軍事費の増加が目立っています。