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英中銀 市場の織り込み具合、引き締めペースを過小評価

ル-ムバ-グ
イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は、欧州連合(EU)からの円滑な離脱を英国が無事達成できたら、市場が織り込む以上のペースで政策金利を引き上げるだろうと述べた。
英中銀は2日、全会一致で政策金利の据え置きを決定。金融政策会合後の記者会見でカーニー総裁は、「EU離脱を巡り、何らかの決着に向けた不透明な期間に入っている」と指摘。「その決着が何らかの取り決めに基づき、比較的円滑な移行の形式を伴うのであれば、その間の金利上昇が必要となり、市場が現在想定する以上に頻度の高い利上げが求められるだろう」と話した。


イングランド銀行は、政策金利を現在の0.75%のまま据え置くことを決めました。
10月に期日が延期された、EUからの離脱の行方が依然として不透明な状況が続いていることから、経済への影響を見極める必要があるとしています。
一方、GDP=国内総生産の伸び率の見通しは1.5%と、ことし2月の予測から0.3ポイント引き上げました。
要因の一つは、当初3月に予定されていたEUからの離脱に伴う混乱に備えて、国内の企業が在庫を増やしたためだとしています。
記者会見でカーニー総裁は「合意なき離脱による打撃を懸念して、多くの企業が設備投資より人手の確保を優先している」と述べて、離脱の行方の不透明感が、英国の経済成長を妨げる要因になりかねないという認識を示しました。
英国では、自動車産業などを中心にメーカーが新たな投資を控える動きが強まっていて、自動車の業界団体は、合意なき離脱になった場合、年間の生産台数は去年の実績に比べておよそ30%少なくなるという見通しを示しています。