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「終末博士」のノリエル・ルービニ教授  2020年に金融危機と不況が起きる

リーマン危機を予言して「終末博士」の異名をとるノリエル・ルービニ教授は、危機10周年の機に発表した論考で、2020年までに金融危機と不況が起きる、とした。
ルービニ ニューヨーク大学教授によると、米市場はいつでも崩れうると警告している。
ルービニ教授は用心すべき点を8つ挙げている
1 高いPER・企業収益: ショックに対して脆弱。
2 米社債レバレッジド・ローン、ハイイールド債、「墜ちた天使」(ジャンクに格下げになった債券))、商業用不動産、新興国市場債券にリスク。
3 FRB金融政策: 景気が持つ限り金融緩和は考えられない。
4 貿易摩擦: 中国と合意に至っても他の分野での対立は継続する。NAFTAや対欧州でも火種がある。
5 欧州: 経済・政治で苦戦し、刺激策実施が困難で、ユーロ圏さえ揺らぎかねない。
6 新興国: 多くの国で政治・政策の問題を抱え、成長率の重しになっている。
7 トランプ大統領: 再選のための行動で混乱を引き起こしかねず、対イラン・ベネズエラ制裁は原油価格を上昇させる。
8 低成長: ポピュリストを台頭させ、その影響が経済成長・市場に悪影響を及ぼす。
何か期待外れの数字が出てくれば、再びリスク・オフの引き金を引き、急激な市場の調整を引き起こすという。問題はいつ起きるか、それは教授にもわからない。