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円の弱気見通し強まる-ショート積み上がる

ブルームバーグ
●米中合意に近づきリスクセンチメントが改善、安全資産需要落ち込む
●季節的な要因で円に下押し圧力-ステート・ストリート

円相場にとって好ましくない兆しが現れている。日本の経済成長鈍化の兆候を受け日銀が過去最大規模の金融刺激策を維持する可能性が高まる中、トレーダーは6週連続で円のショートポジションを積み増した。
さらに、米中が貿易問題を解決する合意に近づく中で世界的にリスクセンチメントが改善し、安全資産需要が落ち込んだ。
今週公表予定の日本の経済指標も、円の弱気ムードを強めそうだ。10日発表の2月機械受注は前年同月比マイナスとなる見込みで、同日発表の3月国内企業物価指数は2年ぶり低水準近くになると予想される。日銀が先週発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)では、1-3月(第1四半期)の業況判断指数が前期から約6年ぶりの大幅低下となった。また今年10月には消費税率が10%に引き上げられる予定。
通常は円にとってプラスの要因も、これまでのところ大きな安心材料にはなっていない。米国債の日本国債に対する利回り上乗せ幅は先月、1年余りで最低水準となったが、円の押し上げ効果は短期的なものにとどまった。
利回り上乗せ幅よりも投資フローの方が重要な要因になりそうだ。日本の投資家の1-3月期の海外株式・債券投資は7兆8500億円の買い越しとなった。昨年1年間では20兆1000億円だった。
ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、「毎年この時期は、日本の投資家が海外への投資配分を増やすと見込まれることから、ドルは下支えされる傾向がある」と指摘。「こうした季節的なフローが円を下押しすると予想される。ドルの対円相場は1ドル=112円30銭まで上がり得る」と説明した。円の対ドル相場はこの3カ月で2.8%下落。日本時間5日には1ドル=111円67銭を付けた。3月5日の安値112円14銭を突破すれば年初来安値となる。


日本円にとって、日本の経済成長やらインフレなどどうでもいい。
消去法での最強通貨としての存在がすべて。
投機筋が6週連続で円のショートポジションを積み増すのは大いに結構。いずれ解消される、その時を待ち受ける。