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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ポンド下落

英中銀金融政策委員のハト派的な発言を受けてポンド売りに。

ロイター
中央銀行金融政策委員会のブリハ委員は14日、英国経済や世界経済の減速を踏まえると、英国では年1回程度の25ベーシスポイント(bp)利上げが適切となる可能性があるとの認識を示した。
年1回の利上げでも多すぎる可能性があるとの見方も示した。1年前は、年1─2回の利上げが基本シナリオだと考えていたという。
同委員はシンクタンクのリゾリューション・ファンデーションで講演し「経済関連のニュースは差し引きで下向きだと判断している。したがって、金融引き締めの適切なペースは、1年前に考えていたよりもやや緩やかになるだろう」と発言。
同委員は(1)世界経済がこれ以上大幅には鈍化しない(2)英国が欧州連合(EU)離脱で移行期間を確保する(3)賃金伸び率が物価に圧力をかける──と想定した場合、「1年に25bp程度の利上げが1回というのが、妥当な基本シナリオに思える」と述べた。

英国経済がボロボロになっていく中、市場は利上げを期待していたんでしょうか?
ただ、今のところ、インフレ圧力は抑制されているが、ブレグジット後に物流の麻痺でモノに不足が生じる可能性があり、思わぬ物価上昇なんていう可能性もあるが。

さて、自動車メーカーが脱英国、企業のブレグジットが加速しそうである。

【ニューヨーク共同】米自動車大手フォード・モーターが、英国の欧州連合EU)離脱を巡り、英生産から撤退する可能性があるとメイ英首相に伝えていたことが13日、明らかになった。英紙タイムズが報じた。
フォード幹部がメイ首相に電話し、英生産を国外に移管する準備を進めていると知らせたという。
フォードは共同通信の取材に対し、英国が条件面での合意のないままEUから離脱すれば、英国での生産に甚大な影響が出るとして「英政府などに合意なき離脱を避けるよう促してきた」と説明。「欧州事業の競争力維持に必要なあらゆる措置を取る」としている。

日本の自動車メーカーも脱英国に動き出している。
そのため、メイ首相も離脱日延期などと小細工も画策しているようで。
今更ながら、英国民のブレグジットという選択は、愚かな判断だったとわかるのでしょう。