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ドル高か?ドル安か?迷うPIMCO

●米中関係巡る不透明感や世界見通し悪化がドルを支える可能性
FRBの貿易加重ドル指数は過去最高値まで3%以内に迫る

ブルームバーグ
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のサチン・グプタ氏は、ドルの今後の方向について迷っている。
多くの伝統的な指標に照らせば、ドルは既に高過ぎる。国際通貨基金IMF)のデータによると、昨年12月時点でドルの実質実効レートは10年間の平均を約13%上回っていた。米連邦準備制度理事会FRB)の貿易加重ドル指数は2002年に付けた過去最高値まで3%以内に迫っている。
このようなバリュエーションでは通常なら、グプタ氏は自身の世界債券ポートフォリオの中でドルをアンダーウエートにする。しかし同氏は、最近のドル上昇が終わったと言い切る気持ちにまだなれない。米中関係を巡る不透明感や世界経済見通しの悪化が、既に「高い」ドルを今後数カ月もなお支える可能性があるからだという。そういうわけで、同氏は当面、ドルへのエクスポージャーを中立に維持している。
バリュエーションに基づくPIMCOのモデルはドルが割高であることを示唆しているが、安全な逃避先としての性質から今後の上昇が見込まれるとグプタ氏は指摘。米中の通商協議の行方がドルの方向を決めるだろうとしている。


いえいえ、米国の財政収支でドルの方向を決めた方がよろしいかと。