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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

中国の危険性

ブル-ムバ-グ
中国の対外債務が急速に膨らみ、中国のみならず潜在的には世界にとって大きな問題になりつつある。
公式的には中国の対外債務は1兆9000億ドル(約205兆円)。経済規模13兆ドルの中国にとっては大きな額ではないが、この数字だけ見ていると、内在するリスクを著しく過小評価することになる。
懸念すべきは債務の増加スピードだ。対外債務総額は過去1年で14%増え、2017年初めからは35%増加した。
実際はもっと危ういのかもしれない。大和証券キャピタル・マーケッツは18年8月のリポートで、中国の対外債務は3兆-3兆5000億ドルだと推計。つまり、公式統計に含まれない香港やニューヨーク、カリブ海諸島といった金融センターでの借り入れを考慮すれば、対外債務総額は最大1兆5000億ドル過少に見積もられている可能性もある。
習近平国家主席肝いりの広域経済圏構想「一帯一路」を推進するためのドルでの借り入れなど、政策が対外債務の増加を加速させた。返済は今年と来年、ピークを迎える。
中国、そして世界は、こうした中国によるドル建て債務依存の拡大についてしっかりと考える必要がある。資金調達のいかなる停止も深刻かつ予期せぬ結果を招く恐れがある。(クリストファー・ボールディング)

ロイター
格付け会社フィッチ・レーティングスは8日、中国が失速する経済の下支えに向け大規模な刺激策を打ち出せば、同国の格付けや格付け見通しの引き下げもあり得るとの見方を示した。
現在の格付けはAプラス。見通しは安定的。
中国人民銀行中央銀行)は4日、銀行の預金準備率を2段階で合計1%ポイント引き下げると発表。預金準備率の引き下げは過去1年間で5回目となり、市場では中国が大規模な政策対応に踏み切るのではとの懸念が強まっている。
主任ソブリンアナリストのジェームズ・マコーミック氏は「もし景気減速への政策対応が世界金融危機と同等の規模になるなら、格付けの見直しを招くことになる。企業部門の債務がすでに高水準に達する中で、そうした政策対応はマクロ経済の不均衡拡大につながると考えられる」と述べた。
フィッチは昨年12月のレビュー(評価)の中で、今年と来年の中国の国内総生産(GDP)成長率が昨年の推定6.6%から6.1%に減速するとの見通しを示した。 


さて、ポンド/円。ポンド売りを追加して、1月15日のⅩデ-に備える。
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