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ニ-マルショックを別角度から観る

米国が中東戦略を大転換するようです。
ホワイトハウスのサンダース報道官は19日、シリアに展開する米軍が撤退を始めていると明らかにした。イスラム過激派組織「イスラム国」の掃討任務にメドがついたためとしている。まぁ、元々本気では無かったとの声が多いです。
シリアの反アサド派から、「イスラム国」いわゆる「IS」が独立した。彼らは油田を確保し、驚くべきスピードで勢力を拡大しました。
ISは残虐な集団ですが、米国と同じ「反アサド」でした。それで、米国は西側諸国とともに体裁上ISを空爆することになるのですが、彼らの資金源である油田攻撃はしなかった。元々、壊滅を狙った空爆ではなかった。
しかし、ロシアのプーチンは2015年9月、「IS空爆を開始する」と宣言し、アサド政権を守ることに徹しました。そのIS空爆も容赦なく、ロシア軍は油田も攻撃し、ISの資金源を断つことに成功し、ロシアが中東を制圧した。
中東の覇権はロシアが握ることになりますが、米軍がシリアから完全撤退するのは米国が全力を挙げて中国潰しに力を注ぐためと言われています。
米国一国が、中東、ロシア、中国をまとめて対峙することはさすがに無理です。米国はシェ-ル革命により石油調達に心配が無くなったため、中東諸国を脅威から守る必要が無くなりました。米国にとって、中東がどうなろうともはや関心がありません。少なくとも、トランプさんは。
しかし、ロシアを野放しにはできない。では、ロシアはどうするのか?
何で最近になって、安倍総理北方領土問題を早期解決するなんて打ち出したのでしょう?そう、ロシアを北方領土問題に関心を持たせて日露間の緊張を高めさせたのは、ロシアを釘付けにする日本の役割だからです。
こうすることで、米国は対中国制裁に専念できます。今、中国を叩いておかないと世界は後悔する、そのトランプさんの考えは私fxdondonも同意です。
中国本土では高齢化も進み、一人っ子政策で人口の歪みも観え、中国による世界覇権は儚い夢のように思われているようですが、それは違います。中国本土以外で、中国人は増殖しています。世界各地でチャイナタウンが誕生し、中国人は確実に増えています。各地のチャイナタウンが、今後イスラム国のような存在に変わることも予想されています。その世界各地のチャイナタウンを点から線の結びつきにするのが一帯一路構想です。だからこそ、今すぐにでも中国を潰しておかないと世界は後悔することになります。
中国を潰せば世界経済は大混乱に陥る、きっとそうでしょう。しかし、中国を野放しにすればそれ以上の不幸が世界にもたらされることになる。苦渋の選択とは言え、日本の将来を担う子供たちが、安心安全に民主的な政治の下で暮らしていくためには、中国的な赤の思想を潰しておくしかありません。
それが、2020年に現実的なものとなるという可能性もあるでしょうね、きっと。