fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

米株に現れた「デッドクロス」

ロイター
米株式市場で、株価がさらに下がる予兆とされる「デッドクロス」現象が起こった。デッドクロスとは、短期と長期の移動平均が共に下がる中で、短期が長期を下回る現象。一般的に、50日と200日の移動平均線が物差しとして使われる。
小型株の指数であるラッセル2000は11月14日にデッドクロスになっていたが、7日にはS&P総合500種株価指数.SPXもこれに加わった。
S&P500が前回デッドクロスとなったのは2016年1月。ビスポーク・インベストメント・グループの共同創業者ポール・ヒッキー氏の調査では、1928年以来で12回しか起こっていない。
うくう他のテクニカル指標と同様、デッドクロスにも限界がある。大規模な下落を予見できないというのがそれで、例えば2007年から09年にかけての1年5カ月間でS&P500は半分以下に下がったが、その前にはデッドクロスが起こっていなかった。
また、デッドクロスは先行指標ではなく遅行指標に過ぎないとの見方もある。ブッチャージョゼフ・アセット・マネジメントのケン・ポルカリ氏は「相場が腰折れしてからでないとデッドクロスは起こらない。今回、相場は既に下落している」と語り、今後の市場は不安定になるが、暴落はしないとの見方を示した。
S&P500は9月20日の過去最高値から10.16%下がっている。