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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ドル/円 売り

ブル-ムバ-グ
円は2019年、衝撃のスタートを切った。年末年始の連休中のフラッシュクラッシュ的な動きでドルに対して短時間に4%近く上昇した。ファンドマネジャーらは1ドル=100円まで円高が進む可能性を受け入れつつある。
ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズのマネーマネジャー、ライアン・マイアーバーグ氏は「世界の成長が減速し、米金融当局が利下げをし、ボラティリティーが高まる。そんな環境になれば、円はファンダメンタル的には割安なので、1ドル=100円の水準も無理なものには思われない」と述べた。
ドイツ銀行は円が年内に1ドル=100円に達するとの見通しを示した。ジョージ・サラベロス氏らストラテジストはリポートで、「フラッシュクラッシュ的な動きは薄れたが、円高の原動力はそれだけではないと考える」とし、「日本人投資家の行動の構造的シフト」が今年の円を支えると予想した。
このほか、ラッセル・インベストメンツとクレディ・アグリコルは20年に1ドル=100円に達するとみている。

んッ、「米金融当局が利下げをし、1ドル=100円の水準」? ウソでしょ?
ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズは、英国・ロンドンを拠点と して、世界27カ国をカバ-している、まぁ無名ではないヘッジファンドです。欧州の株式債券取引がメインですから外国為替には弱いのか?(苦笑)

ロイタ-コラム
亀岡裕次 大和証券 チーフ為替アナリスト
ドル/円の水準は、米国の景気指標次第で変わるはずだ。ドル/円は2017年までは米10年国債金利とS&P500株価指数変化率による推計値に連動していたが、2018年は米保護主義の影響によるドル安で、推計値を6―12円下回るケースが多かった。だが、12月以降は大幅な米金利低下と株価下落で推計値が急低下し、その幅は2―8円程度に縮まった。
例えば、米10年国債金利が2.4%に低下し、株価変化率(25日前比)がマイナス10%になると、推計値は109円程度となる。実際のドル/円がそれを2―8円下回るなら、101―107円となる。こうした為替水準はあくまでも目安に過ぎないが、米景気指標が市場予想を下回り減速懸念が強まると、リスクオフの円高と米金利低下のドル安でドル/円は下落しやすくなるだろう。
FRBが利上げの見送りや、保有債券の再投資縮小(バランスシート縮小)の打ち切りに前向きな姿勢を見せれば、米景気に対する市場の不安とリスクオフを抑える要因にはなる。
しかし、FRBハト派的な金融政策へシフトすることが、必ずしもリスクオンを誘発して米株価と長期金利、ドル/円の上昇につながるとは限らない。FRBが政策を変更するとの期待があっても、米指標の悪化が続けば市場の景気見通しは改善しにくく、リスクオフに傾きやすくなる。利下げ見通しが米金利低下とドル安を促すことにもなるだろう。
米中の通商協議が貿易分野で合意すれば、ドル高/円安に振れる可能性はある。ただ、知的財産権侵害や技術移転強要といった構造問題の解決には時間がかかる。米国がそれまで対中追加関税の発動を猶予しても撤回しないと、通商摩擦を巡る不透明感は払拭されにくい。

さて、ドル/円上昇。
売りを構えてみました。

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