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ドイツ 英国の合意なきEU離脱を本格的に想定

【ベルリン時事】ドイツのメルケル首相は17日に連邦議会(下院)で演説し、英国の欧州連合(EU)からの離脱交渉が決裂し、協定合意がないまま離脱する事態への「準備を開始した」と表明した。離脱問題を協議するEU首脳会議が同日始まるのを控えて交渉が難航する中、関税復活など最悪の事態も想定していることを示した形だ。
メルケル氏は、「まだ合意のチャンスはある」としながらも、争点となっている英領北アイルランドアイルランド間の国境管理方法について「突破口は見いだせていない」と表明。「合意の不成立も含め、あらゆる事態を想定している」と語り、在独英国人の在留資格や新たな関税手続きなど、合意不成立時に必要となる法整備の準備を始めたことを明らかにした。


欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで首脳会議を開き、英国との離脱交渉について協議したが、国境管理問題で十分な進展がなく、最終合意を目指して11月に開く予定だった臨時の首脳会議の開催も見送ることで一致した。
次回、欧州理事会EU首脳会議)の日程は、12月13-14日となる。
元々、EUと英国は来年3月の英国離脱を控え、今年11月を交渉期限と定めていた。英国がEUから離脱する際の条件を定めた「離脱協定」は、EUと英国の代表が合意しても、合意後にEU欧州議会と英国議会で承認を得る時間が必要なためだった。
ところが12月に延伸された。時間は残り少ない。
もし12月の場でも代表同士の合意にも至れない場合、もう「合意なき離脱」しかないとの観方が支配することになる。年末の大相場は、12月14日欧州発の可能性が高い。