fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

中国駆逐艦が米太平洋艦隊に「攻撃的な」接近

【ワシントン共同】 米太平洋艦隊は1日、中国が実効支配する南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺で9月30日、「航行の自由」作戦を実施していた米イージス駆逐艦に中国軍の駆逐艦が異常接近したと明らかにした。中国の駆逐艦は約41メートルの距離まで近づいたという。
米海軍は9月30日、「航行の自由」作戦の一環として中国がジョンソン南(中国名・赤瓜)礁とガベン(南薫)礁を埋め立てて造った人工島の12カイリ(約22キロ)内でイージス駆逐艦「ディケーター」を航行させた。
米太平洋艦隊によると、中国側の駆逐艦は複数回にわたり「攻撃的な」接近を繰り返した。

【10月2日 AFP】 米太平洋艦隊(US Pacific Fleet)は1日、南シナ海(South China Sea)の南沙諸島スプラトリー諸島、Spratly Islands)周辺で前日に「航行の自由」作戦を実施した米駆逐艦に、中国の駆逐艦が異常に接近していたことを明らかにした。中国艦は約41メートルの距離まで近づき、ディケーターは衝突を避けるために進行方向の変更を余儀なくされたという。
米太平洋艦隊の報道官によると、異常接近されたのは米海軍の誘導ミサイル駆逐艦ディケーター(USS Decatur)。9月30日、「航行の自由」作戦の一環で、南沙諸島のガベン(Gaven)礁とジョンソン(Johnson)礁の12カイリ(約22キロ)以内を通過した。
その際、ジョンソン礁付近で、中国の旅洋(Luyang)型駆逐艦が「安全でなく、職業規範にもとる」動きをして近づいてきた。中国艦は「一段と攻撃的な行動を続け、ディケーターに周辺海域から離れるよう警告してきた」という。


ほほぉ、中国も強気に出てきているようですね。
2つの記事は米太平洋艦隊の報道官からの発表を伝えたもので、内容に異なるところはありません。
米軍事作戦はすべて「国際法にのっとって計画されており、米国は国際法が許可する場所であればどこであれ飛行、航行、作戦を展開することを実証している」としている。

【10月2日 日本経済新聞】 貿易戦争を端緒とする米中対立が軍事領域にも波及した格好だ。米中とも本格的な軍事衝突は望んでいないが、このまま緊張状態が続けば偶発的な衝突リスクが高まる。
中国政府の発表や米CNNの報道によると米軍駆逐艦「ディケーター」は30日、「航行の自由」作戦として南沙(英語名スプラトリー)諸島ガベン礁付近で12カイリ以内の海域を航行した。南シナ海の主権を主張する中国側は駆逐艦がディケーターの前方約41メートルまで接近し、海域から離れるよう警告した。
海軍筋によると他国の軍艦を警戒・監視する場合は2キロ弱の距離を取る。「41メートルは両艦とも衝突を覚悟せざるを得ない距離だ」。そこで浮上しているのは、中国軍が設定していた進入を許さないラインに米軍艦が近づいたため、中国軍艦は接近のリスクを冒してでも進行方向をふさぎにかかったとの見方だ。
ロイター通信によるとマティス米国防長官は1日、米中関係について「これ以上悪化することはないだろう」と楽観的な見方を記者団に語った。今回の事案は、予期せぬ衝突が当局の意図とは無関係に起こりえることを示した。


「偶発的な衝突リスク」「予期せぬ衝突」、米国をはじめ西側諸国、日本を含めたアジア諸国の挑発に対して、中国の今後の出方に注目される。


イメージ 1

地理的にはフィリピンやベトナムに近く、中国が領有権を主張するのはおかしいと思うのが普通でしょうが。