fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

英国がアフリカ投資を強化 G7で最大のアフリカ投資国に

ロイター
メイ英首相は去る9月28日、訪問先の南アフリカケープタウンで演説し、英国の国際援助予算の使い道について、自国の利益を高めるとともに、アフリカ諸国との貿易関係の強化に充てる考えを示した。
首相は、英企業の対アフリカ投資を支援するために援助予算を使用し、主要7ヵ国(G7)の中で英国が米国を抜いて最大の対アフリカ投資国となることを望んでいると述べた。
英国は来年3月に現在の最大の貿易パートナーである欧州連合EU)を離脱する準備を進めているが、EU以外の国との貿易拡大見通しをEU離脱の大きな利点の1つに挙げている。
メイ首相は全体の援助予算を経済生産の0.7%に維持することを再確認した一方、英国に利するよう資金を活用していく方針を示した。
英国の昨年の国際援助額は139億ポンド(180億ドル)だった。
また、国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、2016年の英国の対アフリカ直接投資額は430億ポンド(555億ドル)で、米国の投資額は440億ポンド(567億ドル)だった。
 

かつて、アフリカの多くの国々は英国の植民地でした。
大英帝国」内で最大規模の人口を誇ったインドが1947年に英国から独立し、パキスタンも独立した。翌1948年にはスリランカビルマミャンマー)、1957年にマレーシアが独立。
1960年代に入るとアフリカ諸国の独立運動が活発化し、1960年にナイジェリア、1961年に南アフリカ、1962年にウガンダ、1963年にケニア、1964年にマラウイザンビア、1966年にローデシアが独立を宣言して英国から離れた。
最後に残ったアジアの英国植民地の香港も、1997年に割譲地も含めて中国に返還された。これで英国は主要な植民地のほぼ全てを喪失することになり、世界の7つの海を跨いだ「大英帝国」は消滅した。
現在では、「おカネを出しますから、アフリカ諸国さん、英国と仲良くしてください」という立場に変わった。時代の変化、英国の栄枯盛衰を感じさせます。