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米中貿易戦争 「仕掛け」から「結果」に注目の時期へ

世界貿易機関WTO)のアゼベド事務局長は19日、泥沼化する米中の「貿易戦争」について「両国には多くの“弾薬”があり、正直これで終わりとは思えない」と述べ、一層の激化に懸念を示した。ロイター通信が伝えた。
トランプ米政権は対中制裁の第3弾として、年2000億ドル(約22兆円)相当の中国製品に対する追加関税を24日に発動すると表明。中国も同時に報復措置を取るとするなど両国の関係は悪化の一途をたどっている。
米中貿易摩擦は他の地域にも影響が拡大しかねないと指摘。

【天津=共同】中国の李克強首相は「夏季ダボス会議」で演説し、米国との貿易摩擦を念頭に「国際貿易環境に明らかな変化が生じ、経済の安定運営は困難さを増している」との認識を示した。減税やインフラ投資によって景気てこ入れを図る考えを強調した。
李氏は「一国主義で問題を解決することは決してできない」と述べ、対中制裁を強化する米国を暗に批判した。ただ強いトーンでの対米批判は避け、事態の一段の悪化を避けるための配慮もうかがえた。
演説では、過去40年の改革・開放政策の過程を振り返り「中国は極めて困難な状況に何度も直面してきた」が、そのたびに乗り越えてきたと強調。今回も貿易摩擦の影響を抑えながら、経済の安定を維持することに自信を示した。

トランプによる貿易戦争で、第3弾となる爆弾が投下されました。
いよいよ「仕掛け」から「結果」に注目する時期に差し掛かってきました。
結論は、米中両国にとって悪い結果になることはあっても、良い結果になることはないということ。
どこまでの悪化で食い止められるのか、それが問題です。
現在の中国経済はソフトランディングの最中にありますが、ハ-ドランディングへの契機ともなり兼ねない対中制裁の結末やいかに!?