fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

南沙諸島の中国ミサイル配備

中東の戦争勃発リスクが浮上する中で、南シナ海の緊張も高まっている。

南シナ海南沙諸島に中国が初めてミサイルを配備したという報道を受けて、ベトナム政府は「主権に対する重大な侵害だ」として、中国側にすべての軍事設備を撤去するよう求めました。
これは8日、ベトナム外務省がホームページ上で報道官のコメントとして明らかにしたものです。
この中で、ベトナム外務省は中国が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島に初めてミサイルを配備したという報道に対して深刻な懸念を表明したうえで、「こうした行為はベトナムの主権に対する重大な侵害であり、この地域の緊張を高め、不安定にするものだ」として、中国の対応を批判しました。
そのうえで「中国には、地域、そして世界の大国として南シナ海での平和と安定を維持するための責任を示してほしい」として、中国側にすべての軍事設備を撤去するよう求めました。
今回の報道について、中国外務省の華春瑩報道官は今月3日、具体的な言及は避けながらも「中国が南沙諸島で国土の防衛施設の配備などを行うことは主権と安全を守るために必要なことであり、主権国家の当然の権利だ」と述べて、報道を否定しませんでした。
南シナ海の問題をめぐっては先月、シンガポールで開かれたASEAN東南アジア諸国連合の首脳会議でも、複数の首脳から懸念が表明されるなど拠点構築の動きを進める中国に対する警戒が高まっています。