IMM通貨先物取引、そしてスイスフランの注意点
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨
先物の非商業(投機)部門の動向。
円 4月24日終了週 前週
ロング 59,253 49,433
ショート 58,670 46,842
ネット 583 2,591 もうネットショ-トへ転換?
ユーロ 4月24日終了週 前週
ロング 216,944 238,829
ショート 86,350 87,353
ネット 130,594 151,476 相変わらずネットロング過大
ポンド 4月24日終了週 前週
ロング 90,186 113,252
ショート 52,821 65,550
ネット 37,365 47,702 相当なネットロング
先物の非商業(投機)部門の動向。
円 4月24日終了週 前週
ロング 59,253 49,433
ショート 58,670 46,842
ネット 583 2,591 もうネットショ-トへ転換?
ユーロ 4月24日終了週 前週
ロング 216,944 238,829
ショート 86,350 87,353
ネット 130,594 151,476 相変わらずネットロング過大
ポンド 4月24日終了週 前週
ロング 90,186 113,252
ショート 52,821 65,550
ネット 37,365 47,702 相当なネットロング
スイスフラン 4月24日終了週 前週
ロング 29,376 24,967
ショート 39,601 35,488
ネット -10,225 -10,521 フランキャリ-継続
カナダドル 4月24日終了週 前週
ロング 23,559 28,575
ショート 48,703 58,899
ネット -25,144 -30,324 相当なネットショ-ト
豪ドル 4月24日終了週 前週
ロング 49,580 29,832
ショート 52,976 39,987
ネット -3,396 -10,155 まだネットショ-ト
NZランドドル 4月24日終了週 前週
ロング 39,933 47,255
ショート 15,499 19,652
ネット 24,434 27,603 ネットロング減少
AUD/NZDで、最近のAUD上昇もこれで納得ですね。
GBP/CADは、ネットロングGBPとネットショ-トCADとの競り合い。両通貨とも、ネットでイ-ブンに戻すだけでもGBP下落CAD上昇となる。この要因もあって、GBP売りCAD買いには旨味があると思えます。
豪ドルはロング、ショ-トとも増え、取引量が拡大。市場での関心が高まっている。
安全通貨の円、スイスフランとも、ロングとショ-トそれぞれ増え、取引量自体が増えている。おそらく、世界経済の見通しについて、楽観派と悲観派が二分され、それぞれが強気のポジションをとったからだと推測する。
安全通貨の円、スイスフランとも、ロングとショ-トそれぞれ増え、取引量自体が増えている。おそらく、世界経済の見通しについて、楽観派と悲観派が二分され、それぞれが強気のポジションをとったからだと推測する。
注目されるのは、スイスフランの動向。
6月10日に再びスイスフランショックの可能性!
最近のスイスフラン下落の背景には、
①ユーロ圏の景気回復により、ECBが近い将来に金融緩和を縮小するとの観測が高まっていること
②SNBがマイナス金利政策を続けるなか、調達通貨としての魅力の高まりが フラン売り・外国通貨買いにつながっていること
③米国の対ロシア制裁強化により、 ロシアからスイスへの対外資金フローが細っていること
④6月10日に行われる民間金融機関による信用創造を禁止する国民投票(SNBにのみ信用創造機能を認めるソブリン・マネー構想)が警戒されていること
①ユーロ圏の景気回復により、ECBが近い将来に金融緩和を縮小するとの観測が高まっていること
②SNBがマイナス金利政策を続けるなか、調達通貨としての魅力の高まりが フラン売り・外国通貨買いにつながっていること
③米国の対ロシア制裁強化により、 ロシアからスイスへの対外資金フローが細っていること
④6月10日に行われる民間金融機関による信用創造を禁止する国民投票(SNBにのみ信用創造機能を認めるソブリン・マネー構想)が警戒されていること
スイスの経済・物価環境は上向いており、マイナス金利政策の長期化で不動産価格上昇、投資家の運用難を招いているとの批判も浮上するが、SNBはフランが引き続き過大評価されているとの立場を崩しておらず、マイナス金利政策の変更を急がない方針を堅持している。
SNBのジョーダン総裁は、「フラン安進行は適切な方向にあるが、フランは引き続き逃避通貨と考えられており、事態がいつ変わるか分からない。インフレ率は依然として低く、金融政策によるサポート が引き続き必要であると判断している。現時点で金融政策を変更する必要はない」と発言。
SNBも来年にはマイナス金利政策を終える公算が大きいが、ECBの金融政策正常化が軌道に乗るまでは、SNBは静観することでしょう。
SNBのジョーダン総裁は、「フラン安進行は適切な方向にあるが、フランは引き続き逃避通貨と考えられており、事態がいつ変わるか分からない。インフレ率は依然として低く、金融政策によるサポート が引き続き必要であると判断している。現時点で金融政策を変更する必要はない」と発言。
SNBも来年にはマイナス金利政策を終える公算が大きいが、ECBの金融政策正常化が軌道に乗るまでは、SNBは静観することでしょう。
で、④の件は非常に重要で、もし禁止されるとなると、スイスフランは急落(暴落)するでしょう。再び、スイスフランショック(今度はスイスフラン急落という逆のショック)と呼ばれるものになります。
まぁ、禁止されることはないでしょうが・・・。
まぁ、禁止されることはないでしょうが・・・。