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米英仏がシリア攻撃

このブログで先日書いた「サプライズ相場 武力戦争」で危惧した通り、シリア攻撃が行われました。
しかし、トランプはすでにツイッタ-で攻撃予告をしていましたので、不意打ちとは言えません。
国防総省は、イギリス、フランスとともに行ったシリアへの攻撃について「精密、圧倒的、効果的だった」との認識を示し、トランプ大統領も「完璧に遂行された。任務完了だ」と強調しました。
国防総省の発表によると、攻撃には東地中海などに展開したミサイル駆逐艦原子力潜水艦に加え、B1B戦略爆撃機も参加しました。そして、シリア国内にある化学兵器関連施設3か所を標的に、合わせて105発のミサイルを撃ち込んだということです。国防総省の高官は、シリア側がおよそ40発の地対空ミサイルで応戦したものの、効果はなかったとしています。
一方、シリア軍は声明を発表し、化学兵器使用疑惑を受けた米英仏3カ国によるミサイル攻撃で、首都ダマスカス近郊などに撃ち込まれたミサイル110発の大半を迎撃したと主張した。「高い精度の防空システムが侵略ミサイルに対抗した」と述べ、内戦を優位に進めるアサド政権が盤石であることを示しています。
双方、まったく食い違った声明ですね。
まぁ、米国は再び化学兵器が使われれば、さらなる軍事行動をためらわないと警告していますので、いずれ今回以上の攻撃が始まることでしょう。
それと、ロシアがこれからどう出てくるかにも注目です。代理戦争であることは明らかですが、引くに引けない感情、報復措置があるのかどうか。
国連安全保障理事会では緊急会合が開かれ、ロシアが決議案を提出し、「化学兵器の調査が始まったばかりなのに空爆した。国際法国連憲章に違反する」と非難したという。
しかし、そんな調査は結果が出るまで相当な時間がかかる。シリアが証拠隠滅に動くことはわかりきっている。問答無用、攻撃あるのみ、それがジョン・ボルトン大統領補佐官(安全保障担当)の流儀です。
今回、足速のシリア攻撃の黒幕は、おそらく大統領補佐官(安全保障担当)ジョン・ボルトンでしょう。
このブログで、「ジョン・ボルトン見参!それ、誰?なんて言わないで」、「核弾頭ボルトン氏」と題したブログ記事を載せてありますから、もうボルトン氏の説明は割愛します。
しかし、彼は、シリアのことより、北朝鮮への先制攻撃論者として有名です。
では、ヒゲのボルトンさん、今度は北朝鮮への問答無用の先制攻撃をやっちゃいますか?