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英 GDP伸び率(4月~6月)前の3か月比マイナス20.4% 過去最悪

イギリスのことし4月から6月までのGDP=国内総生産の伸び率は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞で、前の3か月に比べてマイナス20.4%と、過去最大の落ち込みになりました。

イギリスの統計局の発表によりますと、ことし4月から6月のGDPの伸び率は、前の3か月に比べて実質でマイナス20.4%となりました。
マイナス成長は2期連続で、落ち込み幅は前の3か月のマイナス2.2%から拡大して、四半期での統計を取り始めた1955年以降、最大となりました。
これは、新型ウイルスの感染拡大で多くの小売店や飲食店、ホテルなどが営業を取りやめ、個人消費が大きく減ったことなどが原因です。
また統計局によりますと、今回の落ち込みを年率に換算するとマイナス59.8%となり、イギリスより早く経済活動の再開に踏み切ったドイツやフランスなど、ユーロ圏のマイナス40.3%を上回る打撃となりました。
現在は、イギリスでも幅広い分野で経済活動が再開していますが、ことし1年間を通じたGDPの伸び率について、中央銀行イングランド銀行は、マイナス9.5%にとどまるとの予測を示しています。失業者の増加が続いているほか、感染の再拡大への懸念もあり、景気が感染拡大前の水準に戻るには時間がかかるとみられています。