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FRB   もう米国経済のリセッション入りを視野に

いまだ米国経済は好調だが、FRBはリセッション入りが現実味を帯びていると感じとっているようだ。
それで、先日の利下げはうなづける。

ブルームバーグ
ボストン連銀のローゼングレン総裁は6日、利下げと債券購入ではリセッション(景気後退)対応措置として不十分な場合、さまざまな資産購入を政策当局は許されるべきだとの認識を示した。
10年物の米国債利回りが既に過去最低の現状では、典型的な量的緩和は2008年の金融危機時のようには機能しないかもしれないとし、米金融当局にも日本や欧州のような柔軟対応が求められるだろうと説明した。
ローゼングレン総裁はニューヨークでの講演で、米金融当局に「幅広い証券あるいは資産の購入を認めるべきだ」と発言。その上で、「そのような政策を実施するには米連邦準備法の改正が必要になるだろう」と付け加えた。
同法の下、米金融当局が購入できる資産は現在、米政府機関が直接発行ないしそれら機関が元利払いを完全保証する債券に限られる。このため、米国債と政府系機関が発行する債券、政府系住宅金融機関のモーゲージ債に限られている。
一方、カンザスシティー連銀のジョージ総裁は同じイベントでの講演向け原稿で、米金融当局が量的緩和(QE)を通じて膨らませてきたバランスシート拡大は金融安定への懸念を高めるとし、そのコストの可能性も決して十分には理解されていないとの認識を示した。
ジョージ総裁は資産購入のプラスは明らかというのが社会通念だが、「バランスシート政策の長期的コストが十分考慮されているのか、自分には明瞭でないままだ」と語り、「これらの効果に政策金利が長期にわたり歴史的低水準にとどまるとの認識が加わると、実体経済にいずれリスクをもたらす金融の不均衡が高まり得る」と述べた。