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中国民生投資集団 再びデフォルト

中国の複合企業が債務危機の深みにはまっている。保険や不動産、航空機リース業などを手掛ける中国民生投資集団(中民投、CMIG)は、8月2日に償還を迎える5億ドル(約540億円)の3年債について、元本や利子の支払いができないことを明らかにした。中国企業のドル建て債券としては今年に入り最大規模のデフォルトとなる。(ウォ-ルストリ-トジャ-ナル)
中国の民営投資最大手である中国民生投資集団は、今年1月29日にも満期日を迎えた人民元建て債券の返済が滞っていた。総額30億元(約486億円)。
ブルームバーグによると中国民生投資集団の債務残高の合計は2320億元(約3兆8000億円)。今年償還を迎える533億元(約8634億円)の大半がデフォルトとなる模様。
一部の専門家は「中国総破綻の予兆だ」と指摘する。
評論家の石平氏は、中国経済全体の問題が背景にあると分析する。
「個人は銀行や消費者金融から、地方政府はシャドーバンキング(影の銀行)や銀行からお金を借りる。企業も互いに莫大な負債を抱えている。中国全体の負債総額は600兆元(約9900兆円)に及ぶとの試算もある。『借金漬け経済』の構造の上に成り立っているのが中国経済だ」という。