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中国の経済指標は 思ったほど悪くない?

中国の5月の工業生産は、消費の伸び悩みや輸出の低迷を反映して伸び率が5%と、17年ぶりの低い水準にとどまりました。前の月を0.4ポイント下回り、2002年2月以来、17年3か月ぶりの低い水準となりました。
業種別では、もちろん自動車産業がマイナス4.7%と落ち込みが顕著になったほか、高関税を上乗せされている紡績業が0.7%の伸びにとどまりました。
中国では貿易摩擦を背景に自動車販売が不振となるなど、消費が伸び悩んでいるほか輸出も低迷していて、そうした状況が工業生産にも反映されました。

また、今年1月から先月までのインフラなど固定資産への投資の累計は去年の同じ時期に比べて5.6%の増加となり、伸び率は前の月までよりも0.5ポイント縮小しました。
一方、消費の動向を示す小売売り上げ総額は去年の同じ月に比べて8.6%の増加と、大きく落ち込んだ4月に比べると1.4ポイント拡大しました。
ただ、貿易摩擦が激しくなる前の10%前後の伸びが続いていた時期と比較すると、依然として低い水準にとどまっています。